いまやソーシャルを無視しての生産計画はあり得ないことをレモンジーナとヨーグリーナが証明してくれた

2015年4月19日

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先日から流れているサントリーさんのレモンジーナとかヨーグリーナが発売と同時に「品薄のため出荷一時停止」となった話。ところがスーパーやコンビニでは山のような在庫がある店舗もあるため

自作自演のヤラセ疑惑

の声がネットで多数上がっていた。まあ広告業界の常識として考えるとこうした演出は諸刃の剣であり、わざとやることはあまり考えにくい。出荷停止している間に新商品としてのイメージか薄れて忘れ去られてしまうからです。
妖怪ウオッチにしたところで最初からあれほど売れるかどうかは神じゃないとわからないから、多く作って仮に売れなかったら、在庫で会社が飛んでしまう。そこまでリスクは取れないということの結果ではないかと。

Apple Watchにしたところで同様。「当初から品薄、すげー」と言ったところでアメリカで予約したのはたったの95万7000人。世界でも200〜300万個ってことだと推測するが、Appleが発表した2014年10~12月期におけるiPhoneの世界販売台数は、前年同期比46%増の7450万台。Apple Watchの予約が仮に300万個としてiPhoneの3ヶ月の売れた台数のわずか4%です。

アメリカでApple Watch予約した人の21%が半年以内にiPhone6を買った人ということなので、Appleの最新もの大好きクラスタなわけですが、iPhoneの販売個数の数%程度が売れただけで「人気殺到で買えない」というのもね。最新のiPhone6持っていても予約しない人がほとんどなわけですからね。Appleもそれほどたくさんは売れると思ってない気がする。

と思っていたら、サントリーさんがやはり全面否定です。

あおり商法”サントリー食品が全面否定 「ヨーグリーナ」品薄で謝罪 (1/2ページ)

ここであっ!と思った発言がコレ

小郷副社長は「インターネットで商品の情報が拡散し、それが連鎖することで、これまでの経験則や手法では、需要を予測できない面も多くなっている」と、背景を説明した。短期間に2回の出荷休止という事態に、消費者の購買意欲をあおる「品薄商法」や「あおり商法」ではないかという批判もあるが、「需要を読み間違えたためで、そういったことは一切ない」(小郷副社長)と全面的に否定した。

要するにソーシャルで意図しない拡散があり、それが原因で供給予測が狂ってしまったと・・
わかるなぁ・・・

ソーシャルでこうしたことが拡散される場合、その地域や年齢層は明確に偏りがある

都市圏で若者中心

ということになるわけです。主婦とか高齢者とかには到達しない。田舎にも到達しない。よって高齢者が多い地域とか、田舎のスーパーにはレモンジーナがどっさりあるのに、近所のスーパーでは売り切れなんていう事象が発生する。品薄にはっきりと濃淡が出る。かといって引き上げてほかの地域に回すには大変な手間とコストがかかるのでできない。


はい。そうです

首都圏でも高齢者が多い地域は同じだと思うよ。ちかくに学校とかあるとぱっと広まってみんな買うんじゃない?

サントリーさんにとってはこんなこと全く嬉しくない結果だと思います。そんなわけで今後、商品のリリースやPRについてはITリテラシーの高いPR会社と綿密に打ち合わせののちに決定してほうがいいようにおもいます・

Amazonでは普通に買えるよ

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