負けじとステルスじゃないマーケティングをやってみる

2012年1月18日

ステルスマーケティング、略してステマが話題である。

ステマにもいろいろあって、第三者の業者がやるのはステマで、本人とか身内、友人がやるのは「自作自演」。奥深いわー。ま、両方とも日本語ではヤラセなんですが。

このヤラセ、公正取引委員会も調査中というが、食べログ事件の前からネット上ではいろいろ指摘されていた。いろいろな芸能人がほとんど同じ文章で同じ商品について紹介ブログ書いたりまでは普通の広告だってやってるからヤラセとは言わないと思うが、人気ママドルが毎回同じ切り口の空き袋持って「毎日このサプリ飲んでます。これは手放せません。効果あるよ」ってブログ書くのは明らかに嘘だし、薬事法に抵触していると思うんだけど。こういうのはほぼ100%アメブロ。芸能人に影響されやすいユーザー層。このブログも見ないだろうからあまり影響ないな、実際。

食べログのヤラセにも2種類あると思う。ひとつは業者が行うもので、仕事だからトンデモ業者以外はばれにくく見えるように作業しているはず。もうひとつは店主、従業員、友人が自作自演するタイプ。これは痛い。すぐバレル。新規IDがいきなり5とかたくさん付けまくったら誰が見てもおかしい。「ステログ」っていう食べログのヤラセ診断サイトが面白いのでぜひ。これは自作自演系を抽出しているわけだが、「ガチヤラセ」と診断される店はたいてい、初期の頃に新規IDが高評価を付けまくり、あとからの評価はそれほどでもないのでトータルはどんどん下がっていることが多い。中には初期評価が5がぞろぞろで素晴らしいのにあとがメタメタの分かりやすい焼き肉屋もある。こうなると開店時に友人達が新規ID取っていい評価つけまくってくれるのも考え物ですよ。

で、この際自分も、ということでいい例があったのでお手本やってみたい。

実はここ数年、コンサルしているサプリのメーカーがありまして、テレビでおなじみの超大手メーカーの下請けをしていたのだが、やはりこれからは自社ブランドでもやりたいと、ネットショップで展開しているのだ。わたくしが考案してそこそこ売れてるサプリはたとえば

こんなのがあります。千葉のコンビニでも売っているが、非常に激しいスポーツであるサーフィン専用のサプリメントで、類似商品も出ているくらいだ。全国の大手スポーツ量販店にはたいてい置いてますのでぜひ。水泳とかやってる方で飲んでる人も多いらしい。
ここのメインの商品ラインは大手メーカー同等品より濃くて単価がずっと安い、いわゆるジェネリックサプリメントです。

ココの会社は実は一昨年岩手に工場を移転していて3.11に被災。幸い内陸部だったので被害はそれほどでは無かったが、数ヶ月経過した工場復旧後から、地元の特産品のネット販売も始めました。それほど売れているわけではないが、なんとか少しでも地元に貢献ってことで頑張ってます。

例年、お中元とかお歳暮をここからいただくのだが、昨年からは当然、岩手の特産品になった。その中にあったのがこれだ。

久慈の小袖屋 いちご煮  1260円

缶詰だし、写真見るとそれほど美味そうには見えない(ごめん)ので、正月過ぎても家にあったのだが、先週末にフジテレビが主催していた「ふるさと祭り東京2012ー日本のまつり故郷の味ー」のなかでやっていた「第三回ご当地どんぶり選手権」で優勝したのが北海道の「ウニメシ丼」。テレビで結果発表見ていて相当に食べたくなったので、このいちご煮の缶詰で作ってもみようと思い立ったわけです。

そのまま食べるよりそっちのほうが美味いと聞いていたので、フツーに米といでから、水捨てていちご煮の缶詰がばっと入れて炊く・・・もこみちみたいに自分でやりましたのよ。

仕上がりがコレ

マジウマ!!! 

やばい。日本酒に合いすぎる!!
ウニだけじゃ無くてアワビ入りだぜ
しかも1260円の一缶で二合炊けるから、めちゃお得!!

予備に備えておけば、急な来客にもOKですのよ、奥様。
ちなみに限定ハイグレード版もあるそうです
そんなわけで自分自身、まとめて買うことにしました。ステルスじゃ無くて。

ステマが批判されるのは、要は「手抜き」だからだ。友人に食べログに書いて貰うにせよ、実際に店に来て貰ってタダで食わせる代わりに写真撮らせて丁寧に本音を書いて貰えばそれほどの反感は起きなかったろう。「オープンに付き招待して貰いました」って書いてから投稿してもらってもいい。もっともちゃんとした店ならヤラセしなくても客が自主的に書いてくれるはずなんだけどね。
たいていの自作自演の新規IDは料理写真も無ければIDのアイコン写真も無い。スーパー手抜き。頑張ってる感が全く無い。これはつまり頭の悪い店主が自分で新規ID取って評価しまくったのがありありなのである。

頑張っていることがはっきり分かれば好感をもたれる

これつまり、 WEBの運営コンサルをするときにいつもクライアントに言っている言葉でもあります。

 

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