日本の大企業はソーシャルメディアなんて使えない

2012年3月6日

最近、ソーシャルメディアづいてますけど連投お許しを。
本日、ネットサーフしていて興味深いブログを発見しました。

Facebookにおけるトヨタとフォードファンのリアクション率の違いは4%、それとも4万倍?

アメリカのフォードと日本のトヨタを比較し、2月28日までの1週間において、「話題にしている人(いいね!をクリックしたり、コメントしたり、共有した人)」は、日本トヨタが1,865人、USフォードのそれは72,333人だ。フォードのファン数は130万人。日本のトヨタは約13万人と10倍の差。
もっともこれは元々の母数がアメリカと日本で相当に違うので(Facebook人口はアメリカで1億5500万人、日本ではわずか760万人と1/20)、仮にファン数が一緒だったとして比較すると、約4倍の「話題にした人比率」があるということ。

ちなみにUSAのトヨタはファン数 792,171人 · 話題にしている人 24,641人で、フォードの60%のファン数だが、話題にしている人の比率はフォードの約60%しかない。日本のトヨタとUSフォードほどではないにしろ、やはり差はある。

日本のトヨタのFacebookページ
https://www.facebook.com/ToyotaMotorCorporation 

1228610人というファン数に対し、話題にしている人の数が本日で1850人(1週間分)。これがどれくらい少ないかというと・・・

超零細企業のわたしの会社のFacebookページ
https://www.facebook.com/landerblue 
ここ数日掲載してるので宣伝かって言われるのもなんなので自主規制して小さめに

話題にしている人の数、1092人。
日本ナンバーワンの企業の大トヨタ様1850人・・・

もちろんここ数日、たくさんツイートされたので瞬間風速なのは事実ですが、それでもアクセス数考えたらトヨタのサイトの数千分の1です。比較になりません。なのに話題にしている人の数、大差なし。ちなみにわたしの贔屓にしている丸亀製麺のFacebookページは、ファン数8,867人 で話題にしている人 480人と、コンスタントにトヨタ自動車の1/3くらいを稼いでいます。

はっきりいいますけど・・・<(_ _)>
大トヨタ様にはソーシャルメディアは向いてないようです

いや、トヨタ様に限らず、日本の大半の企業はソーシャルメディアに向いてないように思うわけです。 ソーシャルメディアにいくら投資しても、企業風土、会社の人事構成・評価制度がそうなってないからのように思う。
どこかの企業でソーシャルメディアを使って実際に売り上げが爆増した例って本当にありますか? 聞いたこと無いですよ。そもそもソーシャルメディアで食ってる会社のリリースはバイアスかかってますから話半分だし。
逆に社長のソーシャルメディア音痴で炎上して大損失って例はかなり聞きますよね。よく知られているのは例の腐敗おせちですが、ワタミはともかく、わたしは『ふらんす亭』や『ステーキハンバーグ&サラダバー けん』は一生行かないと思います。理由はこちら 

●大企業の場合
社員の資質はコネ採用除いてかなり高いです。しかし日本の大半のオールドスクールの企業は基本的に減点主義。東電がいい例です。出世するにはとにかくミスができない。自分は仕事ができなくても部下を上手くコントロールできるほうが評価が高い。
(敬語始まる)実は大トヨタ様とも何回はその昔にお仕事、プレゼンをさせていただいたことがございます。皆様とてもご優秀でいらしてらして、頭もたいへん良く、課長様がお出になるときはさながら大名行列か、財前教授の回診シーン(by 白い巨塔)のようでございました。(敬語終わる)

わたくし、これを否定するものではございません。強烈な出世指向があってこそのスーパー企業。しかし、ことソーシャルメディアになった時は、企業が人格を持ち、語っていかないといけないわけです。そうでないと差し障りの無い、つまり面白くも何ともない投稿になり、減点も無い代わりに加点も無くなります。13万のファンを持つ大トヨタ様の一回の投稿に付く「いいね」の数は200以下。わたしのFacebookページのファン数は大トヨタ様の1/50しかありませんが、いいねが付く比率はその何倍もあります。トヨタ様が悪いのじゃありません。悪いのは人事考課制度です。だれがリスクを冒して効果があるかどうかも分からないのに冒険しますか。海外では業績上げて出世&転職の意向が強いから、担当者も気合いが入るわけですよ。

全日空のFacebookページが面白いのは、たぶん企業風土もあります。だって英語ができる人しかいないと思うから、海外のとかもよく見ていると思いますし。そして担当者の資質が高い。全日空がLCにやられまくっても、「ANAでFacebookページの担当してました」ということで他の大企業からヘッドハンティングされるから将来は安泰です。トヨタさんもどうでしょうか。

●中小企業の場合
中小はどうかっていうと、こんなこと言ってはなんですが担当者の資質が明らかに大手より落ちる。リテラシーが無い人も多数。忙しくなっても給料が増えないから働く気無し。

まあもちろん中小でも優秀な人はいるので、そういうところしか運用はできないと思います。頭が硬くて業者に投げっぱなしのところははっきりいって無理。このネタをFacebookで書いていたら「知り合いで頑張り方を間違えている社長さんがいらして、たまに投稿するのはいいとして、堅苦しい話題で漢字ばかりで、かつ改行が1つもない(涙)。誰も読まないよー。」というご意見いただきました。ありがとうございます。
わたしも以前は従業員35人の中小の社長さんでしたけど、このレベルは勘違いしちゃう人が多いんですよね。いつも上目線。社内でも銀行行っても、どこにいっても、キャバクラ行ってもちやほやされて上目線。Facebookにも説教するスタンスで投稿しちゃうんだよね。はあ、上目線。当然、ファンは全く付きません。広がりません、勝てません。

●零細企業の場合
まだ救いがあるのはこちらです。日本のソーシャルメディアは、社長自らが運用する零細企業に向いていると思います。ソーシャルメディアで売り上げ×倍は夢ですが、目指せ、地域一番店みたいなことは可能です。
ステマで大揺れの食べログだってソーシャルメディア。実際に食べログの評判で繁盛店になったところも多いでしょう。つまりソーシャルメディアってこの程度の効果なら望めるが、高望みはしないってくらいが賢明だと思います。

こんなわけで本日もまた、ソーシャルメディアに過大な期待はしないでおこう、ということでございました。否定しているわけでは無くて、やり方によってはそこそこいけるけども単にクロスメディアのひとつでしかないって言うことです。

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