スタバの客はルノアールより貧乏 → アホですか

2018年2月4日

スターバックスの顧客単価とルノアールのそれを比較してスターバックスの顧客は低所得という明らかに炎上狙いのニュースが流れていて笑ってしまった。明らかに調査とかマーケティングに詳しくない方がニュースを書いたと思うので、意地の悪い薄ら笑いを浮かべながら突っ込んでみたいと思います。元ネタは女子SPA!

スタバ派は意外と低年収!リッチな人が多いコーヒーチェーンは…

最初から突っ込んでみますと

スターバックスは、20代と30代が47.9%を占めており、ユーザーは若い世代が中心。40代以降も年齢が高くなるほど利用者の割合が減り、平均年齢は40.9歳でした。ルノアールについては、20代と30代で46.7%となりスターバックスと似たユーザー層で、平均年齢は42.6歳でした。年収はスターバックス647万円で、最も高かったのが、ルノアールの702万円でした。

この調査はマクロミル ブランドデータバンクという3万人の登録者にネットでアンケートをとる仕組みだから、アンケートに答える人たちは同じ。年齢を平均してしまうとそんなに変わるわけがない。60歳以上の登録は非常に少ないので、平均年齢にすると多少の差しか出ない。おそらく現実ではルノアールの顧客はもっと上だと思います。ルノアールの決算資料では


こんな感じになっていました。

で、このマクロミル ブランドデータバンクにあったスタバとルノアールの顧客層はこんな感じでした。
◆スターバックス

◆ルノアール

この2つの顧客属性から言えるのは

明確に差があると言えるもの

1 スタバは女性が非常に多い
2 スタバは専業主婦が多い
3 ルノアールは50〜60代がスタバより明確に多い
4 スタバは会社員の比率が高い
5 会社員の比率はルノアールが顕著に多い

同等か多少差があるとしかいえないもの

1 30代以下の利用者比率
2 既婚率も誤差程度
3 世帯年収は600万未満の比率は同等
4 世帯年収800万以上は多少ルノアールが多い

んでまず、明確な差があるもののなかに「専業主婦の比率」がある。専業主婦の個人の年収は専業と言うくらいだから0です。グラフだと10%くらいの差はありそうなので、平均にしてしまうとめちゃくちゃ偏差が出てしまう。全体に占める、年収0の専業主婦の比率が10%違えば、スターバックス対ルノアールで「年収がある人」に限って平均すれば、スターバックスのほうが多くなっちゃうでしょ!!

顧客単価はどうなのよ

ルノアールの顧客単価は決算資料にもあるように680円です。じゃあスターバックスはどうなのかというと、スターバックス日本は2014年にアメリカ本社に株を買い取られて上場してないので決算報告がありません。2014年のが最終です。

売上の構成はフードやコーヒー豆、器具などが25%。顧客単価については600〜700円という説と400円以下という説がググると出てくるのでどれが正しいか分からない。場所にもよるが600円説が当たってるとは思うが、ルノアールとは違って回転率がよくてテイクアウト比率も高いから、利益率はいいと思われます。

この調査から言える結論

この調査から言えることは

ルノアールはおっさん客が多い

ということだけである。その結果として見かけ上の年収が多くなっているだけ。それも上記のように合計の人数から「無収入の専業主婦」を除けば、おそらく逆転してしまうくらいの差です。メインの客層は収入少なめの現業職のおっさん達かもしれない。

ルノアールにはどうしておっさんが集まるのかというと、当然ながら「煙草が吸えるからです」。新宿西口エステティック店は食べログで見ると

となっておりまして

喫煙天国

となっております。ご存じのように日本の喫煙者の分布はJTのリリースでも

完全に40代、50代、のおっさんによって支えられており、60代を超えると急に命が惜しくなって止めます(60代から卒煙ですと平均寿命がたった3年ですが延びます)。若い女性の喫煙者は将来の妊娠について全く考えないバカ中心にたったの数%です。おもにヤンキーだろう。

また、以下のことは統計的なエビデンスがあります。何回かブログで紹介もしています。
貧乏人ほど煙草を吸い金持ちほど酒を飲むの謎を解いてみる


低学歴ほど喫煙率が高い
低収入ほど喫煙率が高い

東北は喫煙率が高い
土建業と飲食業は喫煙率が高い
受刑者の喫煙率は異様に高い

ですので、おそらくですが・・・・

スタバとルノアールの顧客を、同じ年代と同じ職業、性別で揃えた上で比較する(30代の男性会社員同士で比較する)と、

スタバのほうが年収高いのは自明の理

だと思うんですよ。つまり年収云々で言うなら属性を揃えないと意味ないと言うこと。

ルノアールはいまのままだと大衰退する

ですがルノアールも決算資料見たら将来の目論見が楽天過ぎて笑った。


この目論見は昨年末比で18%も紙巻きタバコの使用量が減って、喫煙率が急激に下がっている日本では達成は難しいと思う。単純計算でこの比率で減り続けると5年で紙巻きタバコの消費率はいまの3割以下になる。「喫煙できます」で集客できるのはろくでもない人ばかりになるでしょう。

決算報告書にはルノアールでさえ「完全分煙店舗比率の強化」というのを掲げてるのですが、まあ掲げても分煙でも十分危険だし臭いから我々は絶対に入らないとは思うよ。そして骨抜きになった厚生労働省の受動喫煙防止法が制定されると、それでも150平方メートル以上はすべて禁煙になる。ルノアールやミヤマ珈琲のような大型店は禁煙にしないといけなくなるので、いままでのような「タバコが吸えるから」というオッサン客は一気に来なくなる。間違いない。
NEW YORK Cafe

ミヤマ珈琲

これは「禁煙」じゃなくて分煙だろう。ww

おそらく経営陣がヘビースモーカーのおじさんばかりだから、「ルノアールを禁煙にする」なんて思いも付かないのだろう。逆に受動喫煙についての認知が広まっている今こそ、喫煙客を集めて成長するくらいの事は考えているのかも知れない。我々は別にルノアール系列には一切はいらないようにすれば身を守れるからいいのであるが、肝心の喫煙者がどんどん減っていることから目を背けている。

そんなわけで統計っぽくしたいときは元のデータを読み込んで、クロス分析しないと意味ないよということで本日の講義を終わります。
今月のKindleのセールがタイムリーでワロタ

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