宅急便送料の爆上げで、今後のECはどうなる

2018年3月16日

すでに値上げしているショップもありますが、来月くらいからいよいよどこのネットショップも送料が大幅に値上げされると思います。ヤマトの正規運賃だと東京から大阪まででもこんな感じ

60サイズという小さいのでも1015円。ショップの大口割引でも700円とかになるんじゃないでしょうか。
一つ一つの値上げ幅はたいしたことなくても、大口客の割り引率が大きく下がって、大口でも物凄い割引はしなくなります。代表が年間20億個をヤマトで配送するAmazonで

ヤマトとアマゾンが配送料値上げで合意との報道、値上げ分はどうなるの?

アマゾン向けの配送は数が多いため、配送料金は安く設定されており、平均すると300円前後ともいわれます。アマゾンからの取扱量が全体の1割と仮定し、4割の値上げが実施された場合、ヤマトには約230億円の増益効果が見込める計算となります。これでヤマトの業績が順調に拡大するのかというと必ずしもそうとはいえません。ヤマトはこれまで従業員に支払うべき残業代の一部を支払っていなかったことが明らかとなっており、未払いの残業代を支払ったことで業績が悪化。2017年4~6月期の決算では100億円の営業赤字に転落しました。同社は今後、サービス残業などを防ぐ目的で、夜間を中心に1万人の契約社員を確保する予定となっており、そのコストは3年間で1000億円程度になるともいわれます。

サーフィン友達にヤマトの中の人がいるので波乗りしながらいろいろ聞いたが、宅配便業者の中で一番質が良いと言われるヤマトでさえ、全く若い人が入ってこない。給料もたいして上がらないし将来に対して夢がない。なお、値上げについては客によっては数倍になったところもあるそうで、上から「客に値上げは嫌だと言われたら断って来て良い」と言われていて横柄な客にはそれで対応。それでもしばらくすると他でもぜんぶ断られて「値上げを飲むからなんとか引き受けて」と低姿勢で連絡が来るそうだ。

パチンコ台の配送はいまの台は重くて腰を痛めるし配送の途中で破損すると賠償が大変なため、全部断った。倉庫に大量にある台をメーカーに戻すのが大変みたいな話でした。パチンコ台はどの宅配業者も断ったようで、今後、新台入れ替えとかはどうするんだろう。家具屋みたいにメーカーが自前で配送体制を組むしかない。新台入れ替えとか簡単にできなくなるからパチンコ業界はますます衰退。

送料値上げは宅配便の会社を搾取していたわけで、きちんとお金は払おうよということなので自分は賛成だが、それでは今後どのような事が起きるのか、想定できることを考えてみよう。

通販そのものの衰退

総務省のデータではネットショッピングの推移はこんな感じ。2016年には27.8%に、1世帯当たりのネットショッピングでの月間支出総額(利用した世帯に限る)は30,678円

しか〜し。これは米英と比較してまだまだ

しかしその内訳はというと・・・・

額で言うと物販より旅行宿泊。じゃらんとか楽天トラベルとかJTBとかの売上が大きく、物販ではファッションです。このうち、旅行や電子チケットなどは送料関係ないからますます伸びるとして、大きくて嵩張るけど価格はそれほどでもないものはめちゃ落ち込むはずです。10000円以上送料無料とかの場合、注文にでかくて安いものを入れられるとそれだけで赤字になったりする場合もあるからそのしきい値も上がるのではないか。

で、よく「50代はネットから遠い」とか知ったかぶりで言う人いるけど

一番ネットで金使ってるの、50代!!!

ということが見て取れる。この一番お金を使う層は送料が多少上がってもたいして気にしないからさほど落ちないとして、意外と使ってない40代あたりは相当に落ちるのではないか。送料を1500円も払ってまで通販で買うかというと、リアルな店舗に買い物に行った方が安いということになるから、ネット通販だけで安価な商品を販売してる楽天の出店者とか、かなり厳しくなるでしょう。
逆にリアルの路面店は客足が戻るかもしれないよ。

Amazonのプライム会員費用が上がる

送料が高くなれば普通の人はAmazonのプライムで買おうとする。Amazonは送料で苦しいのかとち狂ったことをやって公取に入られた。Amazon、しょっちゅう公取の査察食ってる。w

公取がアマゾンに立ち入り検査、値引き分の補填要求か

年に数百億の送料増加分をなんとか補填しろと本国に言われてやっちゃったのではないかと思うが、公取が許すわけがない。ということでプライムの値上げは避けられないと思います。アメリカ程度の年10000円とは行かないまでも今の倍くらいにはなるのではないか。自分は昨年だけで100件以上注文してるから1回の送料を500円としても5万円くらいは得してる計算になります。

独立系ネットショップの衰退とメルカリがヤバい

以上のことから送料の安いAmazonはともかく、自社で発送をしている独立系のショップはこの五年で相当に売上が落ちていると思うが、さらに苦しくなります。高価なもの。軽くて小さなもの、独自性があって他で買えないものはいいとして、どこでも売ってるものを価格競争でやってたところは継続が難しくなるはずだ。

逆にヤバいのがメルカリだと思う。メルカリ便は特に異様に安い。ヤマトの営業所とかコンビニに持ち込みでまとめて出荷だからでしょう。

特に値上げの通知もないからこのままでいくと思うんだが、そうなると、送料込みでメルカリで買うのが一番安いということになっちゃう。

法人は基本的にダメだったが、「メルカリチャンネル」から法人もOKになった。今後、法人に開放されたら

メルカリに手数料払ってメルカリで販売

コンビニまたは営業所に自分で持ち込みメルカリ便

ということで一気にメルカリ独占時代になる気配もあります。これが来たらたぶん凄いと思われます。
とまあ、考えられることはたくさんあるので、逆に言うとこれをチャンスと捉えて新しいビジネスモデルが出てくるのではないかと思ってますよ。

日経新聞の詳しいルポが本になってます。

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