喫煙者のドライバーの死亡事故が5割増しという統計はなぜなのか、理由を考えてみたい

2018年10月22日

今年の7月ですが、東北大学が衝撃的なリリースを出しました。

2018年 | プレスリリース喫煙者は交通事故死亡のリスクが高い傾向

女性は喫煙率が低いためにサンプル数が少なかったが

1993年当時の茨城県内38市町村における基本健康診査受診者(40~79歳)97,078人を対象とし、20年間追跡した結果、男性ではたばこを1日20本以上吸うことが交通事故死亡を高める可能性があることがわかりました

こちらが論文です。

1日20本以上吸う人は非喫煙者と比較して交通事故で死亡するのが5割増しです。

この長期的な大規模調査の結果から
世界には車内での喫煙を規制している国もあります。日本では運転中の携帯電話の使用は、注意散漫や運転操作不適による交通事故を増やす可能性があることから道路交通法で規制されています。しかし、運転中の喫煙は規制されていません。運転中の喫煙についても、対策を検討する必要があることを支持する結果となりました。
と位置づけています。まんまわたしのブログのとおり。

スマホ運転を重罪にするの賛成だが、運転中の喫煙も同時に重罪にすべき!!!

さて、調査の詳細であるが

茨城県健診受診者生命予後追跡調査事業の1993年から2013年までのデータを用いた前向きコホート研究を行いました。対象者は 1993 年当時の茨城県内38市町村における基本健康診査受診者(40~79 歳)97,078 人としました。1993 年以降の生命予後を住民基本台帳や人口動態調査死亡票の情報を用いて追跡しました。そのうち追跡不能であった者及び主要なデータに不備のある者694人を除外した 96,384人(男性 33,018人、女性 63,366人)のデータを解析に用いました。説明変数には、ベースライン時の問診票の喫煙状況を使用し、「非喫煙者」、「過去喫煙者」、「1日20本未満吸う現在喫煙者」及び「1日20本以上吸う現在喫煙者」に分類しました。目的変数は、追跡調査にて把握した交通事故による死亡の発生としました。共変量として年齢、飲酒状況を用いました。性別で層化し、ベースライン時点から交通事故死亡発生までの生存時間を考慮した Cox比例ハザードモデルで交通事故死亡発生のハザード比を算出しました。

という完璧なまでのグーの根も出ないほどの大規模調査です。

交通事故による死亡は、男性では非喫煙者では7,335人中31人(千人年あたりのイベント発生率=0.24)、過去喫煙者では 9,115人中46 人(0.30)、にたいし、1日20本以上吸う現在喫煙者では11,403人中62人(0.32)という発生率が1.5倍にもなるという凄さ。現在20本以上喫煙しているグループの他、喫煙していたり1日20本未満のグループでも発生率が有意義に上がっている。

この研究については

「本研究の交通事故死亡には、自動車による道路交通事故だけでなく、鉄道交通事故、水上交通事故、航空交通事故による死亡や歩行者の死亡なども含まれています。このことも、喫煙と交通事故死亡の関連の過小評価につながっている可能性があります。これらのことから本研究の結果は堅固なものであると考えられます。」

としており、本来ならもっと高くでて不思議がないので逆に言うと1.5倍というのは非常に堅固な数値としています。

この調査データでは「運転して事故を起こして自分が死ぬ」「歩行者として跳ねられて死ぬ」ははいっていますが、「事故を起こして自分は死ななかったが相手が亡くなった」「歩行者を跳ねて死なせたが自分は無事だった」ははいっていません。要するに自分の死だけなので本来であれば他人を巻き込んだ事故もいれれぱさらに凄いことになるのではないかという事を示唆しているわけです。

推測1 脳の働きが鈍ってぼうっとしている

以前ブログでも紹介しました同じ東北大学の研究結果です。

煙草を吸うと頭がしゃっきりは正しいが、煙草を止めるともっとしゃっきりするぜ



上のエントリーにも書いたが、喫煙者の脳波成分であるアルファ波の周波数は、平均で9Hz前後であるが、喫煙した瞬間に10Hzまで急激に上がる。脳内物質のアセチルコリンがニコチンによって活発化されるからです。しかし喫煙が続くと、アセチルコリン受容体がニコチンを受け入れてしまうため、余ったアセチルコリンを受け入れるために受容体を必要以上に作ってしまい、ニコチンが切れたときに受容体にアセチルコリンが結びつきづらくなり、頭がボーっとする。非喫煙者のアルファ派は常時、10Hzなので常に喫煙者が煙草を吸った状態にあるわけだ!!
つまり、喫煙者は血液中のニコチン含有量の減少により集中力を維持することができなくなるから、定期的に喫煙休憩が必要になるわけ。喫煙者はニコチン中毒で常時頭がぼうっとしているというのは、科学的に証明されている。

この状態で車を運転したり、道を歩いていたら、そりゃ事故も起こしやすくなるし跳ねられやすくもなりますな。居眠り運転みたいなものだ。

推測2 注意散漫になる

火が付いたものを運転中に取り扱うわけだから、ポトリと灰を落としたりすればパニックになって事故を起こしやすい。その昔、リクルートの後輩のNくんが営業車を運転中にタバコを落として拾おうとしてオカマを掘りました。

これはそもそも「運転中の携帯電話は注意散漫になるから」ということで減点1で罰金6000円なんだから、運転中の喫煙も同様にすべきだし警察の収入になるわけだからこれは法改正してもいいんじゃないか。おにぎり食うくらいならまだいいとして、火の付いたものを運転中に取り扱うこと自体を許しているのがおかしい。

東北大学の論文では

日本では運転中の携帯電話の使用は、注意散漫や運転操作不適による交通事故を増やす可能性があることから道路交通法で規制されています。しかし、運転中の喫煙は規制されていません。運転中の喫煙についても、対策を検討する必要があることを支持する結果となりました。

としており、死亡事故が1.5倍と言うことを考えてもこれはもう即刻法制化していただきたい。この法制化に反対するというのはあり得ないでしょう。

しかしこの論理がすべてではない。であれば「1日に20本以下」「元喫煙者」も事故を起こす率が非喫煙者より高い(元喫煙者は若干程度)わけだから、やはりこれは脳の働きと考えた方がいいのかもしれない。禁煙しても体が完全に元に戻るのには10年かかります。

推測3 そもそもいま喫煙している層が・・

他の人は書きにくいだろうから自分がエビデンスに基づいて書く。

まず現在では喫煙率は低学歴と相関関係がある。
前にも紹介したが、
低学歴ほど喫煙率が異様に上がる大規模調査論文

この論文では中卒の異様な喫煙率の高さに驚いた。女性でも中卒だと半数が喫煙するのだ・・・・・。
なぜかコピーできないので大事な部分だけを画像で。

高齢者の喫煙率は学歴によって大きな差はないが、特に若い世代では明確に低学歴と相関関係がある。そういえば東名で煽り運転から夫婦を殺した九州のクソDQNも煽った原因がサービスエリアで車を非常識な駐車をして喫煙していて注意されたのが原因だった。もちろん低学歴でも働いて妻子を養い、税金もしっかり納めて他人に迷惑をかけないように生きている人を多数知っているから、全員が全員とはいうわけはない。が、DQNの発生率はどうしたって高いでしょうよ。勉強もイヤだ、努力もイヤだの結果の低学歴の人間も多いからだ。

これだけ喫煙率がピークの時の1/4に減っているのに、道路や公園での吸い殻のぽい捨てが1/4に減った気がしないのも、こうした他人の迷惑や健康を顧みないDQN層が残り、喫煙者の中での比率を相当に上げているからだろう。

つまり、吸い殻の投げ捨てを平気でできる遵法意識のない層ならば、迷惑運転や交通ルールを破ったり煽り運転や暴走行為など、平気でやり得るからだ。となると、交通事故もこうした層は起こしやすいことも簡単に推測できる。東京海上日動では交通事故を起こしやすい人の性格として

感情の起伏が激しい
せっかちで、すぐにイライラする
カッとして怒りっぽい
自己中心的でわがまま
些細なことを気にしたり、 緊張しやすい
几帳面さに欠け、いいかげん
他人に格好良く見せたがる

というのを挙げているが、これまんま「DQN層」じゃないか。上記のようにDQNと喫煙者の親和性が高いというのは決めつけではない。犯罪者における喫煙率の高さも異常なことがそれを示している。
先日の強姦ミスター慶大生も喫煙所でよく見かけたと友人がテレビで言っておりましたよ。もちろんマナーと社会ルールをきちんと守る喫煙者もいるが、要するに比率の問題を言っています。

運転中の喫煙に罰則規定を

上記のことから、心ある国会議員諸兄におきましては早急に「運転中の喫煙を禁止する罰則規定」を国会に挙げて欲しい。施行までに数年かかる場合は、初心者マークと同じく

喫煙者マークの掲示義務

を先に制定して欲しい。これならわれわれは近寄らなければ死亡事故のリスクを33%減らせるわけです。フロントとリアに磁石で貼るタイプでお願いします。初心者マークの掲示義務違反は減点1点の4000円。これと同じで良いのでぜひ早くお願いする次第であります。

この本がアマゾンの月替わりセールに出ていて、アンリミテッドだと無料だから読んだけどマジでおもろいわ。釣りとか料理とか冒険好きな方は是非。
 

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