昨日はメルマガとnoteの日。noteは単体だと110円ですが年間のマガジンだと4054円なのでかなりお得になります。
年間買い切りマガジン4054円
値段設定は最初に安すぎて失敗したままです。
◆今週の気になるニュース
・現金1人数万円給付、自民が参院選で公約に…「所得5割増」「GDP1,0
00兆円」目標も
・マイナンバーカードがiPhoneで6月24日から利用可能に 生体認証で各種行
政サービス
◆今週のおすすめYouTube
・非課税世帯に給付金。ちょっと待てその7割が高齢者だよ!!
◆今週のおすすめvoicy
・給付金は無駄なのでやめてほしいがどうせやるならこうで!
◆メルマガ相談
1 高等教育と少子化問題に対するわたしの見解
2 腕の良いスポーツ整形外科探しへのアドバイス
です。まぐまぐ!または、スマホで読む方はnoteでお買い上げいただけます。関係ないですがついでにInstagramもフォローしていただけると喜びます。
いまだから書ける自分の会社をライブドアに売却した経緯
いままで詳しく話したことはないのですが、先日ですが中小企業のM&Aを専門に扱うベネフィットM&Aコンサルタンツの田中さんと話す機会があり、自分がそれまでやっていたスプートニクという会社をライブドアにM&Aしてもらったときのいろいろな思い出が錯綜しました。
今回はいままであまり書いたこともなかったのですが、このときの流れや「企業は手に余ると思ったときは売却もひとつの有効な選択」という話を書きます。
Facebookには書いていますが、私はリクルートに新卒で入社したあと起業し、スプートニクという会社をやっていました。インターネットの黎明期でホリエモンとはその時代からの友人です。ネットに特化して会社を拡大し、資本金も3億を超えるまでに増資しました。そこそこ名が売れていたので出資の話は20社以上から頂きました。実はホリエモンが先にオンザエッヂ(そのあとライブドアになっていまのLINEになりました)を上場させ、たまたま「永江さんも上場しないんですか」と言われてその気になったのが始まりです。
いろんな経済誌にも期待のIT企業として紹介されていましたが、リキッドオーディオという鳴り物入りでマザーズに上場した会社が反社であったことからITバブルは崩壊。この煽りををもろに食らって東証マザーズの上場条件がめちゃくちゃ厳しくなり、ほぼ上場不可能になったわけです。
もともとECのASP(いまでいうshopifyみたいなもの)を開発していて開発費にほとんど資本金をつぎ込み、上場したら入って来たお金で営業や宣伝を大々的にしようとしてたのですが、そのハシゴを外されてしまった。開発はできたものの資本金は底を付いてしまい、売上が上がらないので自分の給料は2年にわたってもらっていませんでした。貯金も底を付きました。生命保険も解約。
会社を売却するという選択
にっちもさっちもいかなくなって夜も寝られなくなり、人型の汗をかくくらいになりました。会社を解散も考えましたが、借り入れがけっこうあって自分が保証人なので個人破産することになります。また頑張ってくれた社員もいる。30人超えていた社員は10数人まで減っていましたが、彼らの生活も考えないといけない。
数社から声を掛けていただきましたが、最終的に旧知のほりえもんのライブドア(当時はエッジ)に買収されました。株は二束三文でしたが借金がなくなりました。ほりえもんありがとう。そして株主の皆様には大変なご迷惑をかけまして大変に申し訳ございません。Facebookの友人に何人か旧株主さんがいらっしゃいます・・汗
会社を売却するに当たっては、1週間の間、デューデリがありました。デューデリジェンス(Due Diligence)は、M&A(合併・買収)や投資などを行う際に、対象となる企業や事業の価値やリスクを調査・評価するプロセスを指します。日本語では「適正評価手続き」や「買収監査」とも呼ばれます。実はのちのライブドアの社長になった熊谷さんがこのときは平社員でうちのデューデリをやってました。具体的に言うと会社の資産を調べるより、リスクを調べる意味合いが大きいです。隠れた借金がないか、社長が流用していないか。給料の遅配はないか、従業員とのトラブルや裁判沙汰がないかなどを徹底的に調べます。税理士や公認会計士の専門知識がかなり必要です。
買収は株式交換だったのですが、驚くほどの低価格でした。しかし借金はすべてかぶってくれ、社員は希望するものはそのまま移籍。10人程度がついてきてくれました。正直
ほっとした・・・・
というのがそのときの感想です。
そのあと実は大企業の子会社の社長をやらないかとか誘われた事もありましたが、自分は大人数の企業経営には向かないと自覚していたので辞退してきました。まあ、社外取締役ならやってみたいのですが声はかかりません。w それからはなるべく人は雇わず外注の業務委託のチームで回すようにして現在に至ります。
事業売却するといいこと
ここからは上記のベネフィットM&Aコンサルタンツ田中さんから聞いた話とわたしの経験談です。
基本的に事業買収は10倍程度の大きさの企業が買収するのが理想的だと言われています。買収が成立すると・・・
1 社長はいままでの重荷から解放される
金はもらうものと思ってる人には理解できないのですが経営者は大変です。ハイリスクハイリターン。会社の借金は社長が保証人になるので倒産したら自分も個人破産です。お金が足りないときは銀行にお願いして借りて、働かない問題社員もいるしでマジで大変なんです・・・。田中さんの扱った中には売却して自由になって余生を世界旅行を楽しむことに使っている人もいらっしゃるとか。事業売却では会社の借金ごと買ってくれるので社長や株主は解放されて自由になります。また、会社はそこそこ回ってもこれ以上は伸びないと思うケースでは、新しい起業にチャレンジする人もいるそうです。
2 社員の生活は安定して賃金も上がる
企業規模が大きくなるので社員も生活が安定します。多くの場合は賃金も上がります。会社自体も経営が変わると大きく伸びることも多い。「仕事が減ってしまって社員に十分な給料が払えない」ような場合ならもっと大きな企業では仕事はたくさんあるが人が足りないみたいなケースが多いので、社員にとってもいいわけです。
そんなわけで
・仕事が減ってしまい将来が見通せない
・跡継ぎがいない。社員の中にも経営ができそうなのが見当たらない
・借り入れが嵩んでいるが返済できるか不安
・経営に疲れた、飽きた。有能な経営者に引き継ぎたい
・社員をもっと好待遇な環境にしたい
みたいな方は、事業売却、事業継承という方向性も本当にいいですよと経験者の私が語っているわけです。
いまどんな会社が売却しやすいか
私的にはIT系は実はよほどたくさんの顧客を持っているか、独自サービスが確立されているかでないと売却しづらいと思います。というのは社員の流動性が高いため、人材が目的で買収されても待遇が気にいらなければすぐに転職してしまうからですね。
で、前出の田中さんに「いまどんな企業が売りやすいか」と率直に聞いてみました。
1 製造業
2 電気工事
3 工務店などの建設業
だそうです。仕事はあるのに人がいないので困っている中堅がたくさんあり、買い手を探すのはそれほど難しくないそうです。具体的にはこうした会社の売買が成立しています。実例はここ
そんなわけで、自分の経営する会社や、親族に継いでくれと言われているが継ぎたくない会社などがありましたら、まずは無料で相談を受け付けてくれるそうです。必ず「永江の紹介」といって連絡してください。田中さんが担当してくれますよ。マジで面白い人でした。
お問い合わせはこちら。電話でも問い合わせフォームでもいいそうです。