SNSの発達が少子化に拍車に一票です

2013年10月21日

この間、身内の大学3年生と話した内容が面白かったので独断的に分析してみました。

まず、日本の若者の恋愛離れってマジで半端ない。

20代男性の44.3%が「今まで付き合ったことがない」――理想が高いのに、消極的

画像お借りしました。まずこの調査はインターネットによるものだから、パソコンが家にある人だけでしょう。ちなみに総理府の調査では24年にパソコンが自宅にある人は60%くらい。世帯年収が低くなると普及率も下がってました。この比率は年々下がってきているのでいまでは50%台か下手したら下回ってるくらいではないかと思う。スマホ買ったのでパソコンいらないとなったり、タブレットに替えたりしている人も多いから。ということで、自宅でこういう調査に返答できる人は全体の半数くらいで、そこそこの暮らしをしていてパソコンを使えるリテラシーはあるという前提です。ひょっとしたら家にパソコン無くてガラケーのみとかの方々は恋愛しまくってる可能性もあるけどそれはわかんない。

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日本の20代男子の44.3%、女子の28.1%が異性とつきあった事が無い・・・。女子のほうが少ないのは男子で複数の女子とつきあいまくるヤツがいるからでしょう。草食系男子の中に1人だけ肉食系がいれば食いまくりです。

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んで、若くなればなるほど理想が高くなるという傾向値。これはまあ独身の人にアンケートしているわけで意味が無いのでは?? 年食って独身なら理想を下げてきて当たり前だから。既婚者も含めてアンケートを採らないと今の若い世代が「理想が高いから恋愛ができない」と分析するのはどうかと思うぞ。しかし

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この草食率の意識は半端ないです・・・若くなればなるほど草食系と意識する比率が高くなり、20代独身男子の半数が自分を草食系と考えている。これもまあ、ひょっとしたら20代既婚者に肉食系男子の比率が高い可能性もあるので、未婚だから高くなってる可能性もないことはないが、傾向値としてはありそうだ。

少子化の原因が「子供を持ちながら働く女性に対しての政府の補助がない」「子供を育てるのに金がかかりすぎる」というのがよく言われるが、その前に異性とつきあって結婚してくれないと(フランスみたいにしなくても育てられるのなら別に良いが)子供ができないので、少子化対策もへったくれもない。10年後の出生率なんて想像するに恐ろしいわ。
政府の少子化対策として保育施設を作るのもいいが、その前に義務教育の道徳の時間に「君たちが恋愛しないと国が滅びる」とか教えるほうが先なんじゃないか的なくらいの勢いである。独身の先生が教えるのはきっついだろうなぁ〜(笑)

で、話を戻して大学生との会話である。やはり周囲では彼氏彼女がいる比率がめちゃくちゃ低いらしい。異性とつきあったことのある友人は3〜4人に1人くらいではないかということ。共学校ですよ。
いまの大学生と自分の時代ではめちゃくちゃに開きがある点がいくつかある。たとえば・・・今の若者はみんな携帯電話を持っているから電話がしやすい。自分の時代は固定電話だから、女の子の家に電話したら親が出る確率が大なわけでめちゃくちゃ敷居が高かった。女の子の家に電話するとなると親が出てくるから恋愛感情でもなければめちゃくちゃしにくかった(笑)。意を決してプッシュホンをピポパッと押すのである。もう冷や汗ダラダラ。オヤジが出ようモンならかなりビビッタ。
しかもいきなり親にバレる。「いま電話かかってきた男の子は誰なの」とか聞かれる訳で、次には「今度家に連れてきなさい」となるから恋愛は親にモロバレである。この時点で相手が不釣り合いなのは親の猛反対の発生要件となるため、成就しにくくなる。逆に親がナイスと思えば猛烈な後押しもあるのでゴールまでは早くなった。つまり恋愛は家庭ぐるみの側面があったわけです(一人暮らしの人は当然除く)。

異性と電話するだけでもこれだけ障壁が高いわけで、ゆっくり話し込んでみたいとなればクルマくらいしかない。だいたいのデートはクルマという密室で行われ、ドライブに行けば延々と何時間も二人きりで話すわけです。この先は腕次第でありました。今の都会の若者、クルマどころか免許も持ってないし。二人きりで話したいならクルマより携帯電話が手っ取り早い。でも、電話で話し込むよりクルマで二人きりで話した方が恋愛は進みますよ。当たり前です。しかも次の段階(エロ的)まで早く進む。

いまは携帯だから親に内緒でばしばし電話しあえる。だったら恋愛開始率が上がりやすいようなものだが、実際には真逆らしい。

電話しやすいから、恋愛感情がなくても普通に電話する。昔はどうでもいい相手にはなるべく電話したくなかったんです。だって相手のオヤジに「お前、誰だ」とか聞かれる訳でして・・・。しかしいまでは簡単に電話したりされたりするわけで、このドキドキ感がゼロということであった。逆にいままでフツーに友達として電話していたのに、急に「お前かが好きだ」なんて言いにくいだろう。気持ちはわかる。もう一つがソーシャルの影響が大きいのではないかということである。

mixiは不特定多数の相手と知り合えるわけで、mixi結婚というのも多かったらしい。もっとも匿名性だし、すぐに出会えない系業者の暗躍が始まり、なかなか怖くて恋愛ツールとしては使えなくなったと思う。でもって先日、こんなエントリーを書いたわけです。しかしそのあとのFacebookは実名制だし、知り合いしかつながらないので恋愛には発展しづらい。さらにこちらも出会えない系業者のマジでうるさいほどの暗躍で恋愛ツールとしては機能しなくなりました。

ここでとどめを刺してくれたのが「LINE」ではないか説を提唱したいと考える次第です。LINEのメッセージは音声通話よりずっと敷居が低い。さらに大学生だとサークルの連絡や仲の良い友人同士でグループを組むため、男女が交じってメッセージを交換し合う。つまり全員が並列なんです。こうなると電話よりさらに敷居が下がる。複数の異性と普通にメッセージ交換しているわけで、交際相手なんかいなくても寂しくない。逆にそんなんができたら束縛されて他の異性とやりとりがしにくくなる。つまり「恋愛したいとは思うが、恋愛に対しての飢餓感がなくなった」ということではないか。

日本はもともと儒教の価値観の国です。女に手が早いというのは+にはならない。それが賞賛されるイタリアや南米などのラテンの国ならナンパも礼儀の一つだから、SNSの発達でさらに恋愛しやすくなってると思う。ブラジル人がGoogleのSNS「Orkut」をナンパスパムメッセージで壊滅させたのがいい例でナンパにもってこいとばかりに使いまくってる。しかし日本と同じ儒教思想の本場韓国。PC普及率世界1。スマホ普及率世界1。・・・韓国では少子化が日本より厳しい有様。多少改善されたらしいがまだ出生率1.297です。恋愛率まではデータがないのでわかんないので以下は単なるネタ。

韓国の出生率 3年連続増加も「超少子化国」

2011年の経済協力開発機構(OECD)の平均出生率は1.70人で、韓国より低い国はハンガリーのみ」と指摘。韓国は依然として合計特殊出生率が1.30以下の「超少子化国」

日本は1.37(2008年)なので韓国よりはマシ。SNSの普及だけが少子化とか若者が恋愛しなくなってる原因ではもちろんないが韓国もさらにやばいぞ、これから。

こんな真逆なのがあったので検索してちょっと笑ってしまった

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