トランプがデンマークから奪い取ろうとしているグリーンランドについて

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トランプはどうしてグリーランドに固執するのか

トランプ政権全員マジキチ
ミラー大統領次席補佐官の妻のケイティ氏。


米国がベネズエラを攻撃した後、地図上のグリーンランドを星条旗の柄に色づけし、「もうすぐ」との文言を添えた画像をXに投稿。
グリーンランドは建国のずっと前からのデンマークの領土で、あの、ヴィンランド・サガにも出てくるだろが!

そもそもトランプが急にグリーランドを米国のものにすると言い出し、NATO加盟国のデンマークは強く反発

デンマーク首相、グリーンランドへの「脅し」やめるようトランプ氏に要求

しかしトランプはヤクザです
トランプ政権 デンマーク自治領のグリーンランド領有へ「米軍活用は選択肢の1つ」 ホワイトハウスが声明

今年、その交渉にいったが追い払われている
グリーンランド首相が米代表団の訪問に不快感、「挑発行為」と主張

みなさんはグリーランド、なにそれ美味しいのと言う方が多いと思うが、私はヴィンランド・サガが大好きででヴァイキングやデンマークやグリーンランドについていろいろ調べたりしたので本日はその解説をしたいと思います。

ヨーロッパと米国大陸の間の広大な島、グリーンランド


中ソから守れとか言ってるネトウヨいるけど距離的に無理だしNATO加盟国のデンマークの領土にロシアがミサイル基地作れるわけないっしょ。

↑この地図はメルカトル方式なので実際のサイズはこのくらい。でも世界最大の島です。

バイキング(ノース人)がグリーンランドへの入植を開始したのは、10世紀末(西暦980年代)のこと。歴史的には「侵攻」というよりは、未開の地への「入植・定住」としての側面が強く、アイスランドから渡ってきた人々によって約450年間にわたり社会が築かれました。ヴィンランド・サガの原作の『グリーンランド人のサガ』は、中世アイスランドで記された文学作品(サガ)。かつては単なる伝説と思われていましたが、1960年代にカナダのニューファンドランド島でバイキングの遺跡(ランス・オー・メドー)が発見されたことで、このサガの記述に歴史的な裏付けがあることが証明されているのだ。
日本なら邪馬台国発見みたいなもんですな。北米大陸の発見者ではコロンブスでは無くバイキングということにもなります。

1261年 グリーンランドのバイキング(ノース人)がノルウェー王の支配下に入り、正式にノルウェー領となる。
1380年 デンマークとノルウェーが「同君連合(一人の王が両国を治める)」を結成。これによりグリーンランドも「デンマーク=ノルウェー連合王国」の管理下に入る。
1721年 連絡が途絶えていたグリーンランドに、ノルウェーの宣教師ハンス・エゲデが上陸。再植民地化が始まり、現在の首都ヌークが建設される。
1814年 キール条約の締結。ナポレオン戦争に敗れたデンマークは、ノルウェーをスウェーデンに割譲したが、グリーンランド(およびアイスランド、フェロー諸島)はデンマーク領として手元に残した。
1953年 デンマーク憲法の改正により「植民地」から「デンマーク王国の一部(県に相当)」へ昇格。

という流れです。米国の建国より500年も前からデンマーク領なのです。ついでにデンマークは一時、イギリスを領土に加えていたことは知ってます?
11世紀初頭(1013年〜1042年)の話しで、ヴィンランド・サガはこの時代をテーマにしています。

つまり

米国がグリーランドをよこせという根拠はゼロ

ということです。単なる難癖。ヤクザと同じです。もしくはヒトラーとか戦前の日本。

トランプはどうしてグリーンランドを欲しがるのか

結論から言うと トランプ本人が前面に出しているのは「防衛(national security)」で、資源はその次に来る重要要素です。

Greenland dismisses US takeover fears amid Trump’s remarks

トランプ大統領は、米国が石油生産国であるベネズエラを暫定的に統治すると述べ、グリーンランドを占領したいという意向を繰り返し表明しており、日曜にはアトランティック誌に対し、「グリーンランドは絶対に必要だ。防衛上必要だ」と語った。

しかしそもそも北極からの地図で見たらわかりますが、米国とグリーンランドの間にはカナダがあります。

ロシアとグリーンランドよりイギリスのほうがよほど近い。ロシアがグリーンランドを北極点を突破してグリーンランドに到達してカナダを超えて米国に攻め込むとかあり得ないでしょう。カナダに行く前に完全にNATO軍との激突です。
ましてや中国なんて8000キロも距離があるんですよ。

となると、実際には麻薬の流入はベネズエラからほとんどなかったのにそれを理由にして侵攻したのと同じ匂いがします。
そう、資源です。

グリーンランドに眠る資源とは

グリーンランドには、レアアースや石油、天然ガスといった膨大な資源が眠っていることが分かっています。しかし、大規模な開発がなかなか進まないのには、北極圏特有の非常に厳しい**「地理的・経済的・政治的」な壁があるからです。

1. 圧倒的なインフラ不足と高コスト
グリーンランドには、町と町を結ぶ「道路」や「鉄道」が一切ありません。全ての移動は飛行機、ヘリコプター、または船に限られます。鉱山を一つ作るにしても、まず発電所、港、作業員の宿舎、そしてそれらをつなぐ道路をゼロから建設しなければならず、初期投資が数千億円規模に膨れ上がります。冬の間は海が凍り、船が出入りできなくなる地域も多いため、一年中安定して資源を運び出すことが極めて困難です。

2. 人口不足と労働力の確保
グリーンランドの人口は約5.6万人(日本の小さな市町村程度)しかいません。大規模なプロジェクトを運営するための技術者や労働者が国内だけでは全く足りません。開発のために数千人の外国人労働者を受け入れる計画もありますが、これは全人口の数%に相当するため、現地の文化や社会構造が壊れてしまうのではないかという強い警戒感があります。

3. 環境保護と先住民の伝統
グリーンランドの人々にとって、自然は単なる資源ではなく「狩猟と漁業」という伝統的な生活の基盤です。鉱山開発による排水が海を汚し、主要産業である漁業(エビやカラスガレイなど)に悪影響を及ぼすことへの反対運動が根強くあります。

2021年の選挙では、環境への懸念から「ウラン採掘禁止法」が可決されました。これにより、ウランを副産物として含む大規模なレアアース開発プロジェクトなどがストップしています。

つまりトランプがグリーンランドのレアアースを開発するには、グリーンランドに侵攻して自治政府を解体して彼らの法律を停止させる必要があるわけです。まるでヒトラーか、旧日本軍みたいですよ。

全く根拠がないのにグリーンランドをよこせ、米軍を出動させる可能性もあるぞは完全なヤクザです。国際社会は絶対認めないし、中間選挙で落選して逮捕されて欲しいとマジで思ってます。

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