「引越ラクっとNAVI」が成功した件をマーケティング見地で語る

2016年4月8日

一応、このエントリーの前に「マーケティングとはなにか」について明確にしておきたい。カップヌードルのエントリーのときに一般の人の認知がマーケティングというものから離れすぎていて驚いたのだが、マーケティングというのは

商品が大量かつ効率的に売れるように、市場調査・製造・輸送・保管・販売・宣伝などの全過程にわたって行う企業活動の総称。市場活動。販売戦略。

であり、まずはマーケティングリサーチから始まるすべての市場活動の流れを示す。すでにできあがった商品やサービスを広めるという作業はPRや広告であり、販売するのはセールスであり、それだけでマーケティングとはいわないのである。たまにメルマガで「マーケティングの方法を教えてください」みたいな質問が来て、よくよく内容を聞いたら「営業の仕方を教えてくれ」でずっこけたこともある。

広告はマーケティングのほんの一部ではあるが、マーケティングではない。タイヤを自動車と言わないのと同等です。これ、自分の会社をやってた時に片腕だったマーケティングの専門家、元電通リサーチ→電通マーケティングの佐藤訓(電通マクロミルインサイト/東京大学大学院共同研究員)くんにたたき込まれた。わたしだってたたき込まれることもあるんですぜ。www

マーケティングの目的は「商品やサービスが大量かつ効率的に売れるように」ということなので、いくらCMやPRで知名度が上がろうとも、それが売れ行きに結びつかなければ総合的なマーケティングでは失敗。単に知名度を上げるのはプロモーションというものであり、マーケティングではない。マーケティングというのは「結果を求める」ということなわけです。

この方針に基づき、わたしのコンサルティングは「結果」を重視します。要するに商品やサービスから口を出すので、こういう商品だから言うとおりサイト作って、というのでは効果を保証できませんのでやっていません。そういう場合はクライアントの言うとおりに作る制作会社に発注されるといいと思われます。

逆に言うと、最初から口を入れさせてもらえるなら、かなりのパフォーマンスは発揮できると思います。ガシガシの下流のコンサルティングなので追求するのは顧客とのエンゲージだけです。

昨年にスタートして成功を収めつつある事例

ちょうど1年前ですが

B to BのビジネスモデルをB to Cに昇華させた「引越しラクっとNAVI」

というエントリーを書きました。このサイトのシステム担当が昨日のブログに登場した「週に数回深酒で意識を失っていた」志水君です。ww
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https://hikkoshi-rakunavi.com/

いままでの引越一括見積もりというのは、単に登録した個人情報を引越業者に転売するだけのシステム。情報を買った業者はなんとしても元を取りたいので深夜まで電話を掛けてくる。イケハヤ師も書いてましたな、これ。
自分の情報が販売されていることに抵抗ないとか、誰でもいいから人と話したくて仕方ない人は別に良いが、普通の人は夜中に電話かかってきたらいやだろう。
関係ないけど、これは車の買い取りも同じ。今度車を買い換えるので今乗ってるヴェゼルのハイブリッドを売却したいのだが、一括査定なんて出したら電話がかかりまくってくる。引越しNAVIのリベロさんで車もやってくれたらいいのにと話しています。検討中です。タイアップしたい方はぜひ。

で、従来のサービスと一番違う点ですが、この「引越しラクっとNAVI」は、引越業者との交渉をすべて代行し、一番条件の良いところを選んでくれます。はじめに聞いた時から「このビジネスモデルは行ける」と思い、担当の役員の横川さんとかなりサービスの内容については詰めました。営業目標も一緒に最初から決めました。で、で、結果として

1〜3月には1年前から決めていた営業目標を軽くクリア

しました。バチパチ。生データ出したいけどだせるわけもなく。www
やはりこのマーケットは存在したということが証明できて非常に嬉しいですな。
横川さんは自らコピーライター養成講座に通ってブログを書き、その結果もあって何度かバズり、月間10万PVを軽く超えています。着々と増えるPV。

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広告については最初、AdSenseをやっていましたが、パフォーマンスが出せなかったのでアフィリエイト広告を導入。現在ではかなりの成果が出ています。まだ提携してないアフィリエーターさんたち、ぜひ!! 差別化しやすいからパフォーマンス出ますよ。
成功を踏まえて現在は新しいビジネスモデルを構築していて、どんどんサービスの幅が増す予定です。

そんなわけで、1から一緒にマーケットを創りたい方、ぜひご相談ください。いまならまだちょっと余裕があります。けっこう一杯は一杯なんですが、面白いこと(表現じゃなくてヒットを生み出したい)したいです。

わたくしのKindle本。いまだKindleの「マーケティング」ジャンルで1位に滞在中です。www

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