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さて、鳥越さんがまたまたできもしないその場限りの妄言で炎上しています。
鳥越俊太郎氏演説詳報（２５日）「消費税、大島は５％に。私が国に働きかける」
大島は正直なところ、初めて参りました。高速船に乗って１時間４５分くらいですか、東京から大阪に行くより近いなと思って参りました。聞くところによると、伊豆半島の南端よりは北の方に位置していると聞きまして、ああ、そうなんだと改めて思いました。
そもそも伊豆七島の地図も見たことないんかいっ!!
フランスにコルシカ島というのがあります。小さな島です。コルシカ島、ナポレオンが出たコルシカ島です。それからイギリスにマン島という島があります。この２つの島で何が行われたか。これはですね、消費税を…欧州の国々にも日本より高い消費税がありますけど、そういう中でフランスのコルシカ島、イギリスのマン島では消費税をずっと引き下げて、そうすることによって２つの島は非常に経済的にも栄えることになって、住民の方も非常に喜んでおられる。そういう現実があるそうです。従ってこれは一つのやり方だと思います。大島で物を買った場合…消費税８％、２年後には１０％と安倍（晋三首相）さんは言っておりますが、大島は例えば半分の５％にします。
これ、Twitterで「素晴らしいアイデア」とか賞賛している人たちがいて驚いた。誰が無知な鳥越爺ちゃんに吹き込んだんだ?
ちょっと調べたら、そもそもマン島は、イギリス領土じゃなくてイギリス王室がマン島領主を世襲していてイギリスの法律は関係ない。コルシカ島はフランスだけど、特別に自治権があたえられているコルス地方公共団体というのが管轄している。どちらもイギリス政府とフランス政府の管轄外だからできたわけで、大島と全く違うじゃん。しかも「安倍ガー、ヒトラーガー」って言っててどうやって頼みに行くつもりなんだろう。
どうしてもやるつもりなら無税特区とか創るしかないが、日本には人が住んでいる島が421もある。伊豆大島はけっして貧しい島ではない。もっと貧しい島や地域は日本中にたくさんある。他がみんな「うちも特区にしろ」と言い出すのは明確なわけで、そんなんできるはずもない。よくこんな国政についてのことを軽くいうもんだ。釣られるのは婆ちゃんくらいのものだろう。
@Isseki3 はじめましてですみません！本当にそう思います。島民ですが正直消費税五％に下げると言われても、的外れに感じてしまいました。
— 島のおばさん (@asakomiyamo) 2016年7月26日
島民の方からもご賛同頂きました。
で、わたくし実は島マニアでございまして、伊豆七島も大島、新島、三宅島、御蔵島、八丈島は上陸したことがあります。八丈はサーフィンに何回も行きました。伊豆七島って基本的に観光客が来ないので真夏以外は閑散としています。沖縄や石垣の足元にも及ばない。観光業が全然振るわないから、若者が働くところがないわけです。ただ、東京都なので補助金は出るし、けっして貧乏な島じゃないわけですよ。
消費税３％低くしたってそれで若者は帰ってこないし、観光客もこない。だいたい島民が島で買い物するのって食料品くらいで、しかもけっこう自給自足系です。で、日本の島に行けばどこでもそうですが、島民に聞いてみたら分かるが、もはや
みんなAmazonや楽天で買い物しとるわ!!!
島民の方が、島で買うものなんて、ほとんどないんですよ。弁当くらいじゃない? 消費税さげてどうすんの
消費税下げるよりもっと効果的なのはこういう施策でしょ
伊豆大島は魚も美味いし（ただしい高価なのは築地に行ってしまうので種類が偏る）焼酎も最高です。自然は豊かで海の透明度も抜群です。で、なんで観光客が来ないかというと
交通の便が悪くてしかもめちゃ高い
からなんです。
東海汽船と全日空しか路線がないから競争がない。家の近所の調布の空港からも飛んでるが・・・
散歩中に撮ったけど、こんな小さい何人も乗れないようなサイズだ。乗ったことあるけどかなり揺れて酔った。ww
大島便亡き後、ANAが現在飛んでるのは八丈島だけですが、空港が高台にあってめちゃくちゃ霧が出て欠航しやすい。もうちょっと設備が整えば欠航率が下がると思うが、雨がぱらついたらほぼ欠航です。
で、船はというと・・・・
高速のジェット船で行けるのは大島、利島、新島、式根島、神津島で、三宅島から先は鈍足の客船。土日で旅行とかサラリーマンには現地滞在時間が短くて無理。
で、１時間半かけて高速船で大島まで行くと片道7,660円!!!!
同じ時間と金額で、LCCなら沖縄も北海道も行ける!!
という具合です。石垣島の２泊３日のツアーが30000円台なので、大島往復ジェット船ツアーと同じ金額なんです。そりゃみんな石垣島行くわ!!!
で、東京都もいろいろ頑張り、こんなことをしています。
伊豆大島での宿泊を伴う旅行について、取扱旅行事業者（以下「旅行事業者」という。）による割安な旅行商品（パッケージツアー）を提供します。
標準的な割引額 例） 船舶利用の場合 1人・1泊2日で 6,000円割引
航空機利用の場合 1人・1泊2日で 8,000円割引
１泊3000円を東京都が負担しているわけです。が、それでも十分高い。沖縄の離島、いやいまや海外の格安ツアーが５万円以下である時代に、競争力が全くないわけです。伊豆七島にあるのは「東京から距離的に近い」というメリットだけなんです。
伊豆七島の現状は以下で詳しく報告されています。都知事になりたいなら最初に読んでおけ。
東京島しょ地域では、観光人口が年々減少している状況にある。昭和48年のピーク時に伊豆諸島全体で、約136万人の観光客数があったものの、その後は年々減少し、平成18年には約45万人と約 33％の水準までに減少している。しかし、このように観光客が減少しているという状況の中でも、観光客の消費額は島の経済に大きな効果をもたらしており、平成18年の観光客の消費額は伊豆諸島全体で約140億円となっている。
では、どうするか・・・・千葉の森田知事がやってるじゃないですか!!!
そうです。アクアラインの料金を800円に引き下げたのです。毎週、恩恵を受けてます、私!!!
本来は大型機が飛べる空港を整備し、LCCに路線を開いてもらえばいいわけですが、それには莫大なコストと時間がかかる。東京都の財政をもってすれば別にできないわけはないが、それより早いのは
航空運賃と船賃を都でガッツリ負担する!!
という施策じゃないでしょうか。島から上京して都内に住んでいる若い世代もこれなら頻繁に帰省できるし、都内から１時間半で行けるなら、週末に通う人も出てくる。ジェット船を大型化して増便してもらう。
@Isseki3 それならとても有難いです(^^)
— 島のおばさん (@asakomiyamo) 2016年7月26日
またまた賛同頂きました。
ただ問題は船の欠航率で
特に秋から冬は欠航率が高い。まあ、石垣とかも冬は観光客が少ないから同様としても、やはりジェット機が発着できる整備された飛行場は必須だと思うんですよ。
ハワイのカウアイとかマウイは、バスみたいにひっきりなしに飛行機が飛んでいて座席指定もなかった。チケットはガソリンスタンドで売られていて、住民は数千円の下だった記憶があります。
まあ、なにを言いたいかというと、本気で伊豆七島に人を呼びたいなら、絶対できそうにもないホラ吹くより、もっと具体的に来島者が増えることを考えるべき。石原さんとかはまだマシで、反対多くて頓挫したけど小笠原に空港創るとか、小笠原にテクノスーパーライナーを竣工させるべく一隻作ったけど燃費がかかりすぎて諦めたとかやってました。いまなら原油代暴落してるからペイしたと思うんだけどな。
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