自分が考える「本当の意味での」地方再生論

2018年3月25日


去年、北海道トリップに行ったときの写真だけど一発で場所がわかったらかなりの通だよ。

今朝ほどTwitterに流れて来た佐々木俊尚さんのツイート


リンク先を読んでみたらふむふむと・・・

地方創生ブームの愚「地方PR動画」乱発はネット時代のハコモノ行政だ
ダイヤモンドオンライン

「この前、東京の会社にサイト制作をお願いしたんですけど、ちょっと期待外れで……。確かにいい感じの出来上がりではあるんですけど、移住促進にはつながらなかったというか」どうだろう。これらは自治体に限らず、一般企業でも「あるある……」とうなずいてしまうシーンではないだろうか。実名は伏せるが、この2つのエピソードに登場した制作会社は同じ会社である。そして、これは各地で聞こえてくる声のほんの一部にすぎない。「ウェブ制作会社」が「コンサルタント」や「広告代理店」、「人気ライター」になったり、「サイト制作」が「ブランディング」や「バズムービー」、「オウンドメディア」と置き換わることもしばしばだ。

どこだろう。東京の大手Web制作会社???
一瞬カ◎ックかと思ったが、神奈川だろ ww

Web制作会社っていうのはWeb制作をするところでビジネスを創るわけではない。田舎に集客したり移住を増やすという目的があるのなら、まずどうすれば移住や観光が増えるのかという見地と実際に増やした経験が必要だがそれはWeb制作会社の仕事ではない。非常に分かりやすくたとえると

ラーメン繁盛店創りたいので
一流の建築家に店舗設計をお願いした

と、同じである。繁盛店になれば求人にも困らない。だからといってラーメンの新規メニューも創ったことがなく、さらにはどういう人がラーメンを食べるのかもあまり念頭にない建築家に依頼して繁盛店が創れるのだろうか。安藤忠雄氏に依頼したら凄いお金がかかるけどそれでも繁盛店ができる気がしない。その前に安藤忠雄氏はラーメン屋の設計受けない。ww

人気ラーメン店を創りたければイタコに故佐野実氏を呼び出してもらって一からしごいて貰ったほうが早い気がするのだが、腹を空かせたラーメン好きなクラスタがたくさん前を通る一等地にそこそこ美味しいラーメンと活気のあるサービス、メディアに取り上げ貰いやすいストーリーとメニューを揃えればだいたいヒットすると思う。まとめると人気ラーメン店を創りたければ

1 真摯に意見を取り入れる経営者の姿勢
2 本気で努力する従業員
3 たくさんラーメン好きが前を通る立地
4 ストーリーのあるメニューとサービス
5 入りやすい「美味しそうなイメージの」店舗設計と建設
6 お客さんを呼ぶPR

となり(言うのは簡単だよね〜)、店舗設計、つまり地方再生で言うとWeb制作はブービーなのです。バズるなんていうのは一番最後。このダイヤモンドオンラインの記事は「地方再生」っていってるのに1から4までをぶっ飛ばして5からはいるとか本末転倒だろといってるわけで、自分もここには賛成です。ただ、記事の内容は4をちゃんとしないとダメだろということで1と2が抜けてる。

移住促進なんて簡単だ、でもどこでもできるわけじゃない

移住促進は実は非常に簡単です。記事の最後の方にある移住促進ではせいぜい数十人程度の規模であり、これでは誤差の範囲で推進とは言えない自己満足の世界です。

前にも書いたのだが

過疎地に移住する人ってどんな人?



この青と赤の部分が移住者が多い地域です。移住者を増やしたければまずは現状解析すれば良い。どうしてこの地域は移住者が増えてるのだろうと。おそらく東京からのエセコンサルタントはそんなこともしていないはずだしWeb制作会社に聞いてもわかるわけがない。

自分も全ての地域を精査してるわけじゃない(仕事ならやるけど趣味でやるほどヒマじゃないから地方自治体の方が自分でやるべき)けど、上のエントリーにも書いたけど、移住者が増えてるのはズバリ、
北海道ならニセコ周辺。トマムにサホロ、サロベツ原野
本州は長野のスキー場密集地区
和歌山なら那智勝浦あたり。「紀伊山地の霊場と参詣道」の熊野エリアですな
そして屋久島・・・・とまあ、どこも一流の自然やスポーツ環境がある、インバウンドの観光客が多い地域で、しかも

中・長期滞在型

の場所です。1泊2日どころではなくて少なくとも数日から1ヶ月くらい滞在する場所です。自分も国内にサーフトリップに行くときは3〜4日とかくらいだが、3日も同じ宿で飯は食えないから毎晩いろんな所に行く。魚ばかりでは飽きるから居酒屋ばかりではなく、カフェとかイタリアンとかいろんなところ。だから移住してビジネスが成立するわけです。レンタカーやいろなんなアクティブのガイドも食っていける。自分も危ない石垣島のサーフポイントではガイド頼みました。

逆に言えば、移住推進なんて簡単で、こうした資源があるところなら自治体が移住をバックアップすれば、勝手に集まってくる。種子島と屋久島は隣同士でだいたい同じ大きさ。屋久島は人口1.3万。種子島は3.5万なのだが屋久島の方がずっと移住者が多いのがその証拠。種子島はサーフィンくらいしかやることがないが屋久島は世界遺産がある。観光客数は屋久島は30万人だが種子島は10万人切ってる。隣の島でも観光資源がしっかりあって観光客が多いなら移住者も増えるのです。

つまり移住者を本気で増やしたいのなら、中・長期で滞在する観光客を誘引できる資源があるかどうかにかかっていて、それがなくて日帰り客かせいぜい1泊の観光客しか呼べないのなら、徐々に人口は減っていくしかないのであります。

地方再生にもっとも必要なこと

で、ダラダラ書いてもしかたないのでありますが、自分は一番地方再生に卒要なのは上で言うと

真摯に意見を取り入れる首長の姿勢

ではないかと思ってるわけです。自分がざっくり見る限り、地方の首長って田舎の名士で、仕事と言えば地元の土建屋に金回すことみたいな人ばっかりのイメージがある。そもそも高齢者いっぱいの田舎では若手が首長になることを嫌うだろう。メルマガにも書いたけど、いままで地方再生のアイデアとかたくさんブログに書いたしバズったものもあったけど

1回として地方の首長から相談なんて来たことないよー

なのである。もっとも遠方に通うの嫌だから仕事が来ても受けるかどうかはわからない。ww
地方の職員の方からは数名ご相談頂きましたけど「このままではうちの街は死んでしまう」みたいなのが多く、決済者ではないから本気で改革までは至れないのであった。

で、地方の高齢の首長は別に緊迫感もなければ将来の不安もどうせあと10年くらいでポックリ逝くつもりだから特にないし、変なことして田舎の爺婆に叩かれるよりはとりあえず土建屋に金だけ回しておけば自分も安泰であとは馬鹿息子に地盤を譲って・・・みたいな地方の名士が一番やっかいで、そういうのに投票する人たちはさらにやっかい。

まあポーズとして自分はよく分からないし勉強する気もないから東京からそれらしい肩書きの先生読んで、任せておけばなんとかなるでしょ的な感じなのではないか。ハァ・・・

で、万に一つでやる気のある真摯でガッツのある首長が誕生したとしても、次はラーメン店でいう「2 本気で努力する従業員」という難関が待っている。地方自治体の公務員って本当にやる気ない人多いよ・・・・ここのやる気を出させて、やっと3です。「3 たくさんの観光客がくる立地や交通」となり、これも首長がかなり動かないとできない。この次にやっと「4 ストーリーのある観光メニューとサービス」というのが来るのです。

ここまでできていてやっと、「バズる」とか「PR」になるわけで、4までがなにもないのに東京の会社さんに任せたら大成功とかあり得ないわけですよ。「永江さんに任せたらとにかく儲かるらしい」ってスタンスの会社はたとえ大企業でも仕事はお断りしているのだが、まあそれと同じ感じって事です。日本の田舎の将来は、まじ暗いです。生き残れるのは数%だと思うが、生き残る努力もしてないんだもんね。

Amazonのタイムセール祭りも本日でおしまい。お酒のおつまみにコレゲット。ww

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