SIMフリーiPhoneの正直なところの使い道

2013年11月23日

昨日のエントリーに書いたんですが、日本のAppleストアが昨日、突然のようにSIMフリーのiPhoneの発売を開始したので、予想通り香港版のiPhone5Sの値下げがはじまりました。
まず日本のAppleストアでのSIMフリーiPhoneの価格

16GB  71800円
32GB  81800円
64GB  91800円

なんですが、Amazonで見ますと

16GBで69980円からとなってます。ただこれは一店だけであとは80000円(16GB)〜と、なんとか原価回収したいという気持ちはわかりますが値下げしても定価より高くちゃ誰も買わないだろ。ここは思い切らないと!!

それはさておき、今はWindows Phone8のNokia Lumia1020ですが、SIMフリーのiPhone5Sが出たことで気持ちがぐらつく私がいます。ではキャリアで2年縛りの代わりに筐体の代金を負担してもらう買い方とは違い、SIMフリーのiPhoneを買うとどんないいことがあるのか、友人に聞かれたので素人にもわかりやすい説明をしたいと思います。ちなみにわたくし、まだ3GSと4のSIMフリーを所有してます。どうすんだ、これ。

1 海外旅行で使う

おそらく最も使い道があるのがこれ。海外ではプリペイドのSIM(実は日本でも海外旅行者向けにb-Mobileとかが2週間のプリペイドSIMを出してます)が簡単に入手できることが多いため、適合するSIMを現地で買えば非常に安いコストで普通に使えます。ナビマップを使えたり、日本とLINEで無料で話せるのが大きい。実はiPadセルラーは国内ではSIMロックされているが海外ではSIMフリーで使えるので、SoftBank版やAU版でもこの使い方ができます。いつもそうして使ってる私が言うので間違いない。

海外パケット放題があるじゃんという方もいるでしょうが、たとえばSoftBankの場合

1
25MBまでは1980円ですが、25MBなんてあっという間なので普通は一日2980円。しかも夜22時に着いたら2時間使うだけで2980円です。死にます。1週間滞在すると20000円くらいかかるわけですな。しかも指定のキャリアしかダメで、ほかのキャリアにつながるとパケ死します。日本のキャリアと契約している特定の現地キャリアがめちゃいいかというと、国によってはスカタコのサービス網のものもあるので、こちらでキャリアを選べないのも辛い。

ところが現地のプリペイドSIMを使うとすると、たとえばタイだとDTACというキャリアのハッピーツーリストSIMというのがありまして
3b573__Happy-Tourist-SIM-DTAC-Bangkok-Thailand
現地で299バーツ(写真は課金されてない基本のタイプなので49バーツ)。約1000円。これで1週間データ通信無制限(ただし1GB超えると速度制限)+通話も100バーツ分(330円)付いてくる。バンコクだと空港内で買えます。

インドネシアでもだいたい相場は同じで、TelkomSelのデータ通信専用の「Perdana FLASH Unlimited」だと1GBまで使えて10万ルピーで約1000円です。1GBあれば1週間は十分で、Macbook Airでテザリングしたりもできます。データ通信だけだから、日本とはLINEで話す。現地の人もアジアならたいていLINE入れてますが、普通に電話したい場合は050 Plusとか050callみたいなIP電話アプリをいれておくと普通にかけられます。しかも安い。

この「海外での現地SIM」を使う場合、圧倒的に相性がいいのがiPhoneで、多くの場合、iPhoneを扱っているキャリアのSIMなら、SIMカードを入れるだけでつながります。なにもする必要が無い。しかしAndroidの場合、APNを設定しないとならず、素人にはなかなか難関。ちなみにGalaxy Tabをdocomoで3150円でSIMロック解除してもらったヤツは、タイでは接続できたけどインドネシアではナニをどうやってもダメでした。

キャリアのパケ放題で2970円×1週間と比較して2万円浮く訳なので、年に数回海外旅行に行くなら元が取れるわけですわね。

2 MVNOのSIMを入れて使う

これはdocomoの二次売りのSIMです。docomoと契約するよりずっと安くdocomoの回線が使えるわけです。ただdocomoはLTE対応のSIMフリーの機種はLTEのSIMでないと接続できないはず(少なくともNokiaはダメ。docomoに電話したらそう言われましたけどiPhoneでは未確認)なのでまずはLTEのMVNOの例を挙げますと

So-net モバイル LTE +Talk/+Talk Sプラン 月額2310円〜 という感じ。対応表に5Sが入ってないのでちょい不安

IIJ mio 月額945円〜

NTTコミュニケーションズOCN モバイルONE
↓ これ


という感じです。基本的に価格が安いのはちょっと使うと速度制限が入ってめっちゃ遅くなる感じ。まあそういうのはたまにしか使わないとか言う人向けですね。ただしMNPはできないし、docomoのキャリアメールはできない。速い速度をご希望の方は上のバージョンで契約する。でもまあdocomoのパケ放題の半額くらいじゃないでしょうか。

3 SIMを入れ替えて使う

たとえばSoftBankを普段は使ってるけど、山登りが好きで良く行く。SoftBankでは全然つながらないで困る。みたいな方は、いつもはSoftBankで使っていて、山に登るときはSIMをMVNOの安いの(つまりdocomo)に入れ替えて使う。手間はピンで刺して入れ替えるだけなのでたいしたことは無く、アジアの人とか通信キャリアのエリアが広くない国ではみんなこうやって使ってます。中華Androidなんかだと最初からSIM2枚刺しのモデルがあるくらいで・・・
または普段はiPad セルラーに入れてるデータ用SIMを、出かけるからSIMフリーiPhoneに入れようっと、という使い方もOK。1枚のSIMを複数のデバイスで使うわけ。

上記のように2年縛りの場合はキャリアが筐体の価格の多くを負担してくれます。アメリカだと縛りが終わったiPhoneはお金を払うとSIMロックを解除してくれるらしいです。縛りの途中でそれをやると他のキャリアに移られちゃうと大損失なわけなので、日本でも同じになるのかな・・・。

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