ジョブズもいってた、日本メーカーがAppleに負けっ放しの理由

2011年10月11日
ジョブス、ジョブズと両方でてますが、関係者情報によると正しくはジョブズらしいのでこちらで統一します。AOLのニュースもジョブスだったんだけどなぁ〜

自分自身も顧客の商品開発に少しは携わる人間で、自分の立案でヒットした商品はジョブズと比較すると市場で数億単位のマーケットのものが何個かくらいなのでカスみたいなものだが、ジョブズ語録から非常に響くものがあるので本日はそれを紹介してみたい。

トヨタ、ホンダなどの自動車メーカー以外の日本のメーカー、特に黒モノメーカーが海外メーカーに全く太刀打ちできなくなったと言われて5年くらいもたつが、ウォークマンで世界を凌駕したソニーをはじめ、IT関係、家電系は特にその兆候が痛々しい。ネット上でいろんな討論があるが、要は現在の日本の家電(特に黒モノ)メーカーはマーケティング力がめちゃくちゃ弱い、ということは間違いないように感じる。シャープのガラパゴスの惨敗なんてそのいい例だ。

理由として挙げられる最大のものは、「素人の顧客の意見を聞きすぎる」ということにあるのではないかと考える。いい方を変えるならば、素人のユーザーの意見に左右されるのはいい加減にした方がいいということでもある。まあ日本のメーカーの経営者自体が素人に近いので、こうした資料が無いと開発にゴーが出ないのかもしれない、というのが最大の問題ではあるのだが・・。本田宗一郎やソニーの盛田昭夫さんが懐かしい今日この頃です。いまの日本のメーカー経営者ってみんなサラリーマンで、出世が上手くて上がってきた人ばっかりだもんね。

昔から大手広告代理店などでは「リサーチ」「顧客調査」「ヒヤリング」などのもとに多額の予算をとって調査をかける。実は自分もけっこう参加したことがある。大手代理店にはユーザー集めてミーティングさせて、メーカー担当がこっそりそれを見るマジックミラー張りの部屋まで用意されているし、世の中には女子高生を集めて商品企画するような会社もあると聞くが、これで本当にヒット作を企画出来るのかと言えば、自分もジョブズも全く必要ないと思っている(神と自分を同じ扱いですみません)。実際、ユーザー集めてのミーティングの場にいたことも何度かあるが、たいしたアイデアは出たことがない。

ジョブズの語録より

◆消費者に、何が欲しいかを聞いてそれを与えるだけではいけない。

◆製品をデザインするのはとても難しい。多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ

まったくその通りだと思う。素人の消費者にリサーチして、彼らが欲しい(と思われる)ものを作っても、彼らは全く別のものを買う。それが今の日本の黒モノ家電だ。
試しに「どんな携帯電話が欲しいか」聞いてみたらいい。

絵文字が打てる、メールが片手で打てる、ワンセグは絶対欲しい、 防水がいい、おサイフ機能は必須、いろんな機能が付いていると楽しい・・・ETC・・・結果が世界に通用しないガラケー戦隊ですよ・・・

そう答えた消費者が、ワンセグもなくお財布もなく入力もしにくいiPhoneに殺到しているのである。これは何故か。つまり、素人の客に聞いて、彼らがどんなものが欲しいのか忠実に作っていく方法は、まったく無意味ということなのだ。素人が考えつかないようなものでないと売れない。
考えてみたらいい。素人の客にそこまでの考察力があるのなら、その客はとっくに素人では無くてプロの商品開発者としてやっていけてます。つまり、

素人 = ノーアイデア

なのである。できたものについてあれこれは言えるが、存在してないモノに対しては意見を期待しても意味が無い。実は10年くらい前にネットを使って商品企画を何度かしたことがあるが、そのときにこれを察知して以来、消費者を巻き込んでの新企画立案は、プロモーションの意味はあっても、それ以上の意味は無いと言うことを悟りました。もちろんほぼ完成に近いモノを見せて、欲しいか欲しくないかを聞くのは有効だと思います。

流行ってるラーメン屋は新作ラーメンを開発するのに客に「どんなラーメンが好きですか」って聞きますか? 絶対に聞かないですよ。自分で考えた新作をお得意さんに食べさせて意見を聞くことはあっても、どんなラーメンが食べたいかって聞くことは無い。それと同じです。

つまり、本当の商品企画というものは、独善的に「ユーザーに思いつかないような斬新なコンセプト」が閃めくような人しかできないということです。ラーメン屋でもケーキ屋でもパソコンメーカーでもこれは同じなんです。日産が復活したんだって、絶対売れないといわれて生産中止になっていたフェアレディZをカルロス・ゴーンが再開発したからじゃないですか。Facebookだってザッカーバーグが独善的に機能を詰め込んでいまのかたちになったから世界を支配した。極論をいえば顧客の意見なんて聞く必要は無いのだ。顧客にスゲエ、と言わせれば良いだけの話です。

さて、ジョブズ亡き後、Appleはどうなるか。

間違いなく絶対に衰退するに決まっている。ジョブズが追放されたあとのApple社製品は惨たんたるものだったことがそれを証明している。自分もPerformaを買ったけど、あまりのダサダサぶりに二ヶ月で捨てたくなったほどだ。ジョブズ以外に「ユーザーに思いつかないような斬新なコンセプトが閃めくような人」がそうそういるとは思えないから、衰退するのは間違いないと思う。サムスンみたいにコンセプトを真似て成功した会社も、真似するものが無くなって困るだろう・・

最後に・・・ジョブズはこんなことも言ってます

お金が目当てで会社を始めて、成功させた人は見たことがない。

この言葉をうるさいスパムを送ってくる情報商材屋に捧げたいと思います。

 

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  • 10月12日 « ivsatran 2011年10月12日12:57 PM

    [...] なるほど。 http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=1222 [...]

  • hoya 2011年10月12日3:49 PM

    スティーブ・ジョブズさんが日本メーカーの敗因を言っていたかのようなタイトルだが、記事を読むとジョブズさんの意見が日本に当てはまると永江一石さんが考えているだけだった。
    目を引くタイトルだったので読んでみたががっかりした。
    内容が稚拙だとか間違っていると言うのではではなく、他人の名前を借りて自説を述べる姿勢が残念。
    内容については著者の経験を踏まえた意見であり、明らかな間違いはないと思うし参考になる点は多い。
    しかし、顧客の反応を見て味付けを考える飲食店にも流行っているお店はある(たとえば伊丹十三監督の映画「たんぽぽ」のようにお客さんとのやり取りで成長した店もある。)ように、考えるべきだと思う他の事例を無視している点も少なくない。
    まず日本メーカーといったときの企業規模と比べるのなら、流行っているとはいえ個人経営に感じられるようなラーメン屋さんより、インスタントラーメン大手か全国チェーン店くらいの企業と比べてもらいたい。
    そもそも大規模なマーケティングが出来ないし、する必要性も低い個人経営のラーメン屋さんと比べても説得力に欠ける(そもそも個人とは断定されていないし、身近に感じられる例としてはいいと思うのだが。)。

    私はジョブズさんの特異性はベンチャー企業から大企業と渡り合える会社へと成長させた所にあると思う。
    その際、彼がとった手法は「シェアの拡大」ではなく「利益の拡大」だったのではないか。
    この点こそが日本メーカーの敗因であると私は思うのだが、日本メーカーは業界トップを目指すために他社より優れていることを目指し、ジョブズさんは顧客が気づかない需要を掘り起こしていたのではないか。この思想の違いがライフスタイルに直結するITや映画などの産業においての差を産んだのだと思う。
    言い換えると細部にこだわり技術的な難易度をクリアすることを目指す日本と、生活を豊かにする過程としての商品を作ろうとしたジョブズさんの違いではだろうか。
    つまり日本は手段を目的化しており、ジョブズさんはコンセプトの実現にこだわったのではないか。
    これは山本七平さんの著書「日本はなぜ敗れるのか~敗因21か条」(角川書店2004年)で述べられていた太平洋戦争の日本軍と米軍の違いに似ているように思うので興味があればご一読いただきたい。

    だったらみんなジョブズさんのような考え方をすればいいのかというと必ずしもそうではないと思う。
    米粒にお経を書くような細部にこだわる技術が彼の思想を支えている面があるからだ。
    種をまく人育てる人それを刈り取って食べる人、そのバランスが取れていることが重要だと思う。
    日本企業が劣っているのは「刈り取って食べる」ところ、つまり既存の技術から売れる商品を作り出す点だというのは著者も同様のことを言っていると思うし私も賛成する。
    サラリーマン上がりの出世上手な経営者の苦手な領域であることも的を射ていると思う。
    上司が馬鹿なときの悲惨さが目を覆うばかりなのは多くの人が共感することだろう。
    しかし、「顧客にスゲエ」と言わせればいいという著者の意見は必要条件であって十分条件ではない。
    新しければなんでもいい、奇抜であればなんでもいいとは著者も思わないだろう(本当に良くなかった商品は記憶にも残りにくいので良い例が挙げられないのが残念だが、セグウェイ、パナソニックのゲーム機3DR-REAL、NECゲーム機PC-FXなどは新しいものではあったがヒットはしなかったという印象だ。)。
    それに日産が復活したのはフェアレディZがヒットしたからだけではない。
    私は一部の部品・材料納入業者を一社契約にするなど経営体質を改善したことの効果のほうが大きいと思う(これは東日本大震災時に仕入れが出来なくなって自動車メーカーでも製造ストップに追い込まれた点から諸刃の剣であったことも証明されたが、日産社長であるカルロス・ゴーンさんはそのリスクをとったとも考えられるだろう)。むしろフェアレディZやGTRとは企業再生のプロセスの記念碑的な存在である面のほうが大きいのではないか。

    結局のところ、私は日本が負けるのは日本人が無能なトップのほうが好ましいと思っていることと、挑戦することよりも安定を目指すことのほうがはるかに有効な文化であるためだと思う。
    私が具体的に敗因として挙げるなら以下の3点だ。
    1.優秀なリーダーは欲しいけれど優秀な指導者は要らないと思っていること(だから東日本大震災におけるハイパーレスキュー隊のように小規模のグループで目を見張るようなものが存在する一方で、政府や東電の記者会見のように不誠実なだけでなく無能だという印象を与えてしまうものも共存しているのだと思う。)。

    2.失敗をもみ消さなければ再挑戦は出来ないほど強固な談合が存在すること(挑戦には失敗がつきものだが、それに見合うだけのメリットがない。地位や報酬がご褒美のようにあとからしか来ない圧倒的な買い手市場である。落ちにくいが浮かびにくい。)。

    3.小さな欲望や恐怖心を隠そうとするあまりに厳しすぎる倫理基準を設けてしまいダブルスタンダードやローカルルールで身動きできなくなること(より安全に利益を得ようとして他者排除の規制を張り巡らせ、後追いに全力を注いで自分の行動の自由度をなくしている。いつの間にか受動的にしか動けなくなり能動的に変化を与えることが出来ない組織にしてしまう。)。

    Appleの将来については著者の言うとおり衰退は免れないだろう。
    優秀な個人に頼るところが大きい組織において、その損失の影響がないはずがない。
    だからといって個人に頼らない組織がいいのではなく、新しい優秀な個人が現れる土壌を維持することは重要だろう。
    ジョブズさんにとってAppleは夢を実現するための道具でしかなかった。
    それはAppleを追い出されてなお活躍していたことからも実証されているだろう。
    彼は彼の人生を生きたのだろうし、「組織のために人がいるのではなく、人のために組織がある」と考えたのだと思う。

    一方、井上雄彦さんの漫画スラムダンク(集英社)において湘北高校の安西監督は大学での監督時代に谷沢君に対して「お前のためにチームがあるんじゃない。チームのためにおまえがいるんだ。」と言っていた。
    これは日本的(中国や台湾、韓国などアジアの一部の国々もそうじゃないかと思うが)だと思うが正反対の思想に見える両者のどちらが優れているとは言えないと思う。
    iPhoneを作ったジョブズさんもガラパゴスを作った日本メーカーもどちらも夢を持って商品を送り出し、それぞれ充実感と不満足を持っているだろうから。
    その思想の違いを超えた圧倒的に優れたものは思いつかないし、どちらかへ統一することもすぐには出来ないだろうから、お互いの良いところを学んでバリエーションを楽しむ余裕を持っていればいいのではないか。

    私は日本には多くの欠点があるのは事実だが、卑屈になるとか他者の思想に隷属するのではなく、自分の価値観を他者と共有できる範囲に広げることは可能だと思っている。
    その際に自分のエゴを忍び込ませるだとか、他者の成功にタダ乗りするようなみっともないことを避けられるかという品性が問われていると思う。

    • isseki 2011年10月12日4:34 PM

      わたしのブログより長文の返信、ありがとうございます。
      ちょっと誤解されてるというか言いたいことがずれてた点について書きます。

      すべての例において、顧客の言うことを聞かなくてもいいってことじゃなくて、いい方は極端ですが、企業のトップが自分の意志で独善的でも良いから商品についてのこだわりとか、立案を出せるという才能が必要なのでは無いか、ということを言いたいのです。本田宗一郎しかり、盛田昭夫さんしかり、ユニクロの柳井さんしかり、です。彼らは夢と強い意志がありました。
      しかし今の日本の黒モノのメーカーにはそんなトップがいない。少し前のブログでも書きましたが、企業発表会見ても社長が本当に商品のことわかってるのかな、みたいなケースも多い。ある意味、孫さんが富士通でも買う方が面白いモノができると思うくらいです。なにを言いたいかというと、物作りをする以上、トップがリスクをとらないといけないし、トップ自体にモノを創れる才能やこだわりがいるのではないかということなんです。日産のカルロス・ゴーンだってリスクを相当に取ってました。フェアレディはその一例であり、だからこそ社内が物作りに燃えました(ずっと日産の販促とかやってましたのでけっこう詳しいです)。
      物作りのメーカーには、モノを創るのが大好きな人がトップでないと、厳しくて競争に勝てないのでは、ということを言いたいわけですね。

      短文のブログなので、趣旨的には上記のことをささっと書きました。他の点などはhoyaさんのおっしゃる通りだと思いますね。

      • hoya 2011年10月29日1:11 PM

        返信ありがとうございました。
        トップの決断が重要だということには賛成です。
        日産がフェアレディZに情熱を持って取り組まれたのも事実だと思います。
        モノ創りが好きなトップが出ることには期待しますが、現状の競争に勝つには政治力に長けた人のほうが有利だと私は悲観しています(業界にもよりますが)。
        実務能力以上の報酬を政治力によって得ている人たちをどうやって説得していくのかが日本メーカーのトップに要求される最大の課題だと思います。
        永江さんのおっしゃる内容のほとんどすべてに賛成ですが、タイトルでジョブズさんが言っていたと持ち出したところが残念だったのです。
        タイムリーな話題ではありましたが、ジョブズは日本メーカーについて言ってたというのだけは誤りですよね。
        しかしタイトルが話題の本質ではなかったので、それを批判するのもユーモアがないかなと今では反省もしています。

        • isseki 2011年10月30日4:44 PM

          すいませんが・・・前のコメントではなにをおっしゃってるかさっぱりわからなかったのですが、やっと意味がわかりました。
          もう一回見ていただくとわかりますが、ジョブスが日本メーカーについて言っていたとは、タイトルにも文中にも一言も書いてないです。

          タイトルは、ジョブスの語録の中に、日本メーカーが現在負けっ放しになってしまった、そのままずばりの理由が語られていたという意味で、日本語的には何らおかしくないと思いますが、いかがですか? 普通に使われている日本語の文法です。これが変なら「9割がバイトでも最高のスタッフに育つディズニーの教え方」は、ウォルト・ディズニーは死んじゃってるし、教えてるのはディズニーじゃ無くてオリエンタルランドのマネージャーだろ、ということになりますが・・。

          日本メーカーがこういう理由で負けたとジョブスが語った、というタイトルなら別です。そういう風には書いてないと思うし、そう取る方はほとんどいらっしゃらないと思いますが・・・タイトルにウソ書いてるといわれるのは非常に心外なのですが・・

  • [...] はこの二つ。 ▼ジョブズもいってた、日本メーカーがAppleに負けっ放しの理由 http://www.landerblue.co.jp/blog/?p=1222 ▼退屈な奴ほど言葉の上だけ「クレイジー」を珍重しようとする。身の回り [...]

  • tunemage 2011年10月12日10:42 PM

    tunemageと申します。

    一点疑問に思いましたのでコメントさせていただきます。

    日本にはアイディアを形にする土壌はないのでしょうか?
    Wiiリモコンは新しいインタラクションを提供していますし、ケータイ電話のカメラやお財布等も日本発です。
    電子書籍や電子マネーも早い段階で日本は技術を確立しています。

    日本の問題は、アイディアよりも出た後のように思えるのですがいかがでしょうか?

    各社バラバラで互換性のない電子マネー、出版会のしがらみでケータイ向けのアダルトコミックなどにしか使われていなかった電子書籍技術など、日本ではアイディアをかたちにする力はあるのに、標準化やブランディングによる大きな囲い込みをしてないところに問題があるように思えます

    • isseki 2011年10月13日6:38 AM

      tunemageさん、こんにちは。
      企業がアイデアを形にするには、強いリーダーシップが必要では無いか、というのが今回のブログの趣旨です。
      特にメーカーに対しての話です。すみません。もちろん中には世界で並ぶモノ無しの技術とシェアを誇っている会社もありますが、日本の得意芸であった黒モノ家電についてです。
      おっしゃるとおり、細かなアイデア自体や技術は下から出るのでしょうが、それをまとめ上げる根幹的なトップのリーダーシップがありません。なので何でもありの大満載のごてごてした使いにくい、ダサイものに仕上がるのでは無いかと思います。

      ソニーのウォークマンは下から上がってきた企画を上が承認したわけではなくて、当時のソニーの故盛田会長が開発を指示しました。つまりジョブズと同じ人が日本にもいたわけです。だから世界を制覇した。企業のトップがもの作りに強い意志を持っていれば、素晴らしい作品ができあがるっていう証拠じゃ無いでしょうか。家電じゃ無いですが、ホンダのスーパーカブもしかり、です。
      ところがいまの日本の家電メーカーには、ここまでガツンと骨のある人がいなくなり、大企業病が蔓延しているように見えます。
      トップの問題だけではありません。本当にもの作りがしたいのなら、成長しきった大企業ではなくて、いまは零細でも強い意志とセンスを持った経営者の企業に行くべくなのに、大学生は安定した大企業ばかりに集中して「就職難だ」と嘆く。若者総草食化が進んで、気概のある若手が減っていること自体が、最大の難点かつ土壌だとわたしは思います。

  • paco 2011年10月13日12:22 AM

    まったくの通りすがりです、おじゃまします。

    永江一石さんメッセージは、内容的にはその通りだと思うけれど、それ自体、30年前のMacintosh以降、ずっといわれ続けてきたことのように思います、ここ数年のことではなく。新し味はない、と言うことは言っておくとして。

    それ以上に気になるのは、「勝ち」「負け」の基準が、なんだかあまりに前世紀的パラダイムというか、前世紀マーケッティング的フレームから出てないなあ、という点です。

    僕から見ると、たしかにウォークマンやガラパゴスに見る日本企業は「負け」てますが、アップルはその意味で「勝って」いるのか。

    アップルのビジネスモデルは、しょせん囲い込みモデルで、win-winもあるようで実は成立していない。確かにそれによる収益や、収益期待は集めたけれど、プロダクツやサービスの先進性に比べて、収益モデルの前世紀的なところがどうにも違和感があります。しかもその前世紀モデルが成功してしまっているところも、妙に違和感がある。

    僕がジョブズを今ひとつ評価できないのは、その点です。

    気鋭のマーケッターに期待したいことは、真の今世紀的ビジネスモデルは誰がつくるのか、その点で、アップルも前世紀的な存在に過ぎなかった、という、新しい「勝ち負け」の軸を発見することです。

    • isseki 2011年10月13日6:47 AM

      pacoさんこんにちは。そのとおり、普遍の事実だと思います。しかしウォークマンの誕生はいまから約30年前。つまり日本の企業も10年前まではちゃんと出来ていたのです。できなくなったのは不況が長引き、リスクを極端に嫌うようになった今の兆候だということです。
      「勝ち」「負け」の基準は人それぞれです。ビジネス的な勝ち負けもあるでしょう。しかし収益モデルのようにビジネス的な話は置いておいて、「作品」として見た場合、あきらかにAppleが勝っていると誰もが賛同するんじゃありませんか?
      以前、ホンダの人と話したときに「ハーレーは凄い。なんせタトゥでロゴマークを体に彫っちゃう人がいるくらいだ」とマジで言ってましたが、いったん日本のバイクメーカーにメタメタやられたけど、性能はどうでもいいが自分の考えるテイストのものを徹底して創ったせいで立派に復活しています。
      その昔、ウォークマンの時代はウォークマンのステッカーを貼ってる車もいました。今でもAppleのステッカーを貼ってる車はけっこういますよね。でもいまやソニーや東芝のステッカーを貼ってる車なんて営業車以外いません。「自分はこれのファンである」とユーザーが堂々と公言できる作品を創っているかどうかで考えれば、間違いなくAppleにメタメタにやられていると思いますよ。

  • [...] るのはいい加減にした方がいいということでもある。   {source}ジョブズもいってた、日本メーカーがAppleに負けっ放しの理由 tumblr{imagery} それよりも女王陛下にキスされて光栄に思っ [...]

  • [...]   ジョブズもいってた、日本メーカーがAppleに負けっ放しの理由   みずほ障害の措置悪用 90万円詐取容疑で組幹部逮捕   [...]

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  • [...] こちらの記事『ジョブズもいってた、日本メーカーがAppleに負けっ放しの理由』 いい議論に発展しそうで注目してます。 ついてるコメントもおもしろいです。 [...]

  • rityabou2 2011年10月15日3:45 AM

    issekiさんはじめまして。
    『多くの場合、人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからないものだ』
    これに関連した体験をしたことがあります。学生の時に友人が『すごく面白いゲームがあるよ』と言うのです。私が『どんなゲームなの?』と尋ねると『ブロックを並べて消していくゲームなんだ』と答えます。『そんなゲーム、一体全体どこが面白いんだろうか?』と思った記憶があります。このゲームはテトリスでした。本当に自分で遊んでみるまでこのゲームの楽しさがわかりませんでした。ちょっと衝撃でした。

    『人は形にして見せて貰うまで自分は何が欲しいのかわからない』この言葉は本当に難しいです。じゃあジョブズ自身はどうなの?形にする前に『これはイケル!』と思うの?それとも『とりあえず形にしてみて』その上で判断するの?例えばiPhoneですが、あれはiPadの試作品を形にして触っている時に『これで携帯作れるんじゃないのか?』とジョブズが思ったのがスタートだったらしいです。だから、けっこういろいろと形にしてみているのかもしれません。

    話は変わりまして、ラーメンでも黒モノでも開発者に製品に対するセンスがないとダメだし、製品に対するセンスは製品に対する愛がないと育ちません。そういう情熱、チャレンジ精神をいかに育てていくのか。ジョブズにしたって全部のアイデアを彼が出した訳ではなくて、部下が出したアイデアをそしらぬ顔でパクッっているような所もあるらしいです。つまり、部下は製品に対する愛を持っており、そういう土壌がアップルにはあるんでしょうね。日本にも製品に愛を持っている人はいるのですが、愛を持っていない人のアイデアに押しつぶされるというか、そんな感じが多いような気がします。

    日本はどう変わっていけばいいのか。私には分かりません。しかし、製品に対する愛を持っている人が開発していかないのならば、日本は終わってしまうのでしょう。

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  • ado 2011年10月18日12:18 PM

    通りすがりで、すみません。

    issekiさんの仰るとおり、日本の国民性が
    大きく影響し、独創的なアイデアが出てこない事も理解しておりますし、
    その一方で、wiiリモコンしかり、独創的なアイデアが
    すべての面において出ていないわけではない。というのも分かります。

    今回の勝ち負けで、大きく左右した部分は、
    ジョブスはブランディング戦略と囲い込みに対して
    天才的な才能があったという事ではないでしょうか。

    戦後のGHQのアメリカ好き思想を増やすのと同じように
    そういう部分にたけていたとしか思えません。

    ハーレーの例えがとても分かりやすかったですが、
    今、SONYのタトゥー、またはステッカーを貼って
    街中を歩いていたら、単なる変わり者です。
    例え、同じ商品を作っても、そうなるでしょう。

    スマートフォンも、iPhoneが出た当時から所有しておりますが、
    一概に便利とはいえず、ガラケーはガラケーなりに
    メリット沢山あり、客観的に見れば、どちらかに
    決定的な優越があるのかとすれば、ブランディング以外ありません。

    そして
    独創的なアイデアを持っている人は
    カリスマ性があり、その人自身にブランド力があるのではないでしょうか。
    そうなると、
    独創的ではない国民性とブランディング戦略が
    リンクするように思えます。

    • isseki 2011年10月19日7:12 AM

      こんにちは。もちろん原因にはいろいな側面があり、一つでは無いと思います。
      ソニーのステッカーですが、実はウォークマン全盛時にはけっこう車に貼ってる人がいたんですよ。覚えてる人がいるかもしれませんが、猿がウォークマン付けて歩いてるヤツです。

      えっと。そして私が一番言いたいのは、日本にもジョブズみたいな天才はたくさん居たのにいまはなぜ出ないのかっていうことなんです。
      ウォークマンについては、録音もできないテープレコーダーなんて絶対に売れないとソニー社内も、USソニーもみんな反対したのに、故盛田会長が「自分が責任を取る」「絶対に売れる」と押し切ったのだそうです。つまり「救いようがない国民性の問題」では無くて、リーダーの素養の問題ですよ。まあ、マーケティングの常識としてはみんなが売れるっていうものはだいたい売れないのです。半分くらいがめちゃくちゃ売れるといい、半分は絶対に売れないくらいの真っ二つのほうがヒットしやすい傾向があります。

      長い不況で日本は「リストラ」「経費削減」と、投資や挑戦を極端に嫌う傾向があり、経費削減に能力を発揮した人がリーダーになる傾向が高いと思います。もの作りに熱意を燃やす人ではなくて、経営上手な人な訳で、こういう経営者はデータがないとクビを縦に振らない。だから下は素晴らしいアイデアがふっても没にされるから事なかれ主義になる、みたいな感じ。しかし韓国とかは、1997年にいったんは国が破綻寸前にまでいったのに、ここ10年でものすごい投資をして競争力を付けました。いまの日本は独創的とか言う前に闘争心を付けるべきだと思って書いたのです。草食系なんてスーパー情けないですよ

  • [...] esting thought in the post appeared in the comment thread, where Nagae sums up the situation with a comparison between Sony 30 years ago and Apple today: その昔、ウォークマンの時代はウォークマンのステッカーを貼ってる車 [...]

  • [...] esting thought in the post appeared in the comment thread, where Nagae sums up the situation with a comparison between Sony 30 years ago and Apple today: その昔、ウォークマンの時代はウォークマンのステッカーを貼ってる車 [...]

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