東シナ海の中国のガス田開発は絶対ペイしない。なのにどうして爆速の施設拡大なのか

2015年7月26日

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早朝にテレビ付けましたら、自民党の石破さんと民主党の前原さんが出てまして、意見が一致していたのでびっくり。
内容は7/22に外務省が発表したこれ。中国は2008年の日本との合意を無視して2013年6月以降、新たに12基を爆速で建設、合計で16基となった。その多くが日中中間線付近に集中。これだけの規模の基地を作るのは物凄いコストです。

中国による東シナ海での一方的資源開発の現状

外務省のサイトに詳しく出ていた資料を読んで驚く。
地図
写真

こちらが地図。外務省の地図には尖閣が出てなかったので赤字で書き足してみた。要は九州から尖閣、沖縄から尖閣の間くらいにガス田基地を物凄い速度で作っているわけであります。

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ちょっと前のエントリーで書いたように、わたし、南シナ海での中国の爆速の基地建設が安倍さんが安保法案を急いだ最大の理由だと思っていたのですが、東シナ海のコレもひどい。法案が衆院通過してこの事実を外務省が発表したということは、参院通過をすんなりいかせようとする与党の思惑もあるだろうが、法案成立前に情報公開して中国を仮想敵国にすることを避けたのではないか。

んで、石破さんと前原さんが両者とも・・

レーダー配備してヘリポートや無人機の基地を作られたら脅威

といっていたことに同意していた。民主党は「中国はそんなことするわけない」とかいうのかと思ったら、思い切りこの点に賛同していた。実際、外務省公開の防衛省の撮影した写真を見ると、ほとんどのガス田の基地はヘリポートが付いている。

埋蔵量が少なくペイするわけのないガス田!!!

石破さんがちらっと「ペイする可能性が低い地域にどうしてガス田の基地を凄い速度で作るのか」と言っていたので調べてみました。
戦後まもなくアメリカのメジャーが調査をしたが、埋蔵量に期待出来ないとして撤退。でないわけではないが、せいぜい20年くらい出て終わりで、日本国内の天然ガスの埋蔵量に比べると微々たるものらしい。埋蔵量は少ない上、海の上だから安定して採掘ができない。埋蔵量については諸説あるが、現在では「たぶんどう考えても採算は取れない」という見方が強い。

中国が進出してきたので日本ではなにするかわからないので「共同開発しよう」ということにして、日中共同プレスで合意発表までしたのに、それを無視して急ピッチで中国は次々と基地をぶったてててるわけです。

東シナ海における油ガス田開発とその背景-「利益集団」といわれる中国海洋石油総公司(CNOOC)の役割-
防衛省の報告書では2012年段階では中国の石油会社であるCNOOCが政府の立場を無視して進めているのではないかという見方をしていたが、そもそも中国の大企業の大半は共産党の息がかかっているし、ちゃんとした採掘にも成功していないのに、そのあとから物凄いペースが基地が作られているので「あれ・・なんだかおかしい」になってきたのだろう。

利益も出てないのに、ここに物凄い資金をぶっ込んでくるのはどう考えても国策だからでしょ・・・。

石破さんは

この基地をつないでいくとどうなりますか

と言っていたけど。繋いでいったら日本と中国の境界線に中国の基地網ができるわけ。ここにレーダー網や、ヘリポートなどをどんどん建築されたら、この地域を実効支配されるわけですね。
ほんとにこいつら・・・上海株がもっと暴落して暴動が起きまくって共産党政権がぶっ飛んで欲しい。昨日、池上さんの番組やってたけど、ナチスドイツって国家社会主義ドイツ労働者党 (NSDAP、ナチ党) なんだよ。ただ共産主義はユダヤ系のマルクスが発明したので、ドイツ共産党は大粛正したという話はまた今度。
とりあえずKindleだと648円と安いので、池上さんファンは必読で。


そうだったのか! 中国 (集英社文庫)

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