豊洲の危険性は地下水ではなく、時代に取り残されたマーケットセンスと楽観的な将来予測である

2017年4月2日

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さて、毎日のように豊洲をdisっている私ですが、安全性に問題はあるわけもなく、小池さんが大好きというわけでもなく、一番の理由は「都議会自民党が推してるから」なのであります。都議会自民党は舛添さんが「東京都を禁煙条例を」と動いたときに、それをたたきつぶしたからですね。彼らの意見書を見ると
「分煙の取組みは順調に進んでいるのだから、このまま分煙でやるべし」
「一律に屋内禁煙にするなどもってのほか!関係者からヒアリングして慎重に行うべし」
とありまして、まさに都民の健康より「利権・ファースト」!!
そんな都議会自民党の言うことは一切信用できなくなっているのであります。w

都庁・都議会議事堂が喫煙天国なのに、禁煙(受動喫煙防止)条例ができるわけもない
詳細はまだ有名じゃない頃(ww)の音喜多くんのブログにあります。

豊洲のビジネスモデルに誰も言及しない謎

で、豊洲についていろいろ調べていたら、自民党が推してるという以外にいろいろこれはヤバイでしょ、と思うことが出てきました。まずはこちら。東京都の豊洲市場の説明に掲載されています。

施設規模の前提となる新市場の物流量は、過去の取扱量の推移や将来の取扱量の増減、物流量の増減の要素を総合的に勘案し、現状とほぼ同程度に設定する。

証拠のキャプチャ
水産物:2,900トン/日、青果物:1,300トン/日

現状と同程度は移転しても維持できるから、水産物:2,900トン/日、青果物:1,300トン/日というわけです。平成16年7月、つまりいまからたった12年前の計画書です。

で、現在の築地の水産物の流通量はどうなってるかといいますと、これは東京都の卸売市場が自ら作った資料なんでありますが・・

豊洲の目論見書では非常に役人らしい「悪い予測はしない」という信念で平成16年当時と同程度に想定しておりますが、実際にはここ12年で

2900トン → 1676トン 42%ダウン!!!

平成26年でこれなんで、いまはもっと下がってるはず。この間、築地の改修費用が500億と発表されていたけど、扱いが半分になっているのなら、半分のスペースにみんな移転してその間に空いたスペースを作業してということができるのかも。12年前は満席でできなかった改修がいまならできるということなのかもよ。

近年 、鮮魚の取扱数量は緩やかな減少傾向にあるが 、加工品及び 冷凍品は大きく減少している。

だそうでございまして・・・・

このグラフのまま、右にずーっと減少していくとあと10年ちょっとで冷凍と加工品の扱いは0になりますな。実際には一定まで下がったら維持コストが利益を上回るので一気に終了となると思いますが・・・
そうすると現在の築地の水産の扱い量のうち鮮魚はたったの32.4%しかないから、豊洲移転しても10数年後には全体の流通量が1/3に縮小してしまうわけですね。

こんなでかい冷凍倉庫、本当に使うのか

ということです。ここ25年で冷凍物は1/3になってるよ。巨大な冷凍倉庫だから電源入れたら一日何百万円とかいうわけなのだが、こんなに冷凍物の扱いが激減しているのに、電気代の元が取れるのか的な話です。それ、全部、税金でしょ。

どうして冷凍がこんなに減っているかということをTwitterで市場関係者の方に教えてもらいましたが、外食産業、食品流通などが市場を通さずに直接輸入をするようになったからだそうです。資料にも書いてある。鮮魚はまだ地方から入荷しているので扱いはゆるやか減少だが、冷凍は激減してるということは・・・もう一度書きますが

あんなでかい冷凍倉庫、いらんだろ

ということになりますね。電気代の無駄

水産はこのように激減ですが、青果は若干持ち直して横ばいで健闘

しかしながら青果は大田市場が伸びてまして・・・

ぐんぐんシェアを奪ってます。

つまりひと言で言うと、築地は水産がメタメタに減少して、青果は大田市場に完全に占有されつつあるということですね。

こうした市場の変化を知ってか知らずしてか「とにかく豊洲に移転さえすれば安泰だ」という保守系論客の皆さまは、移転した後のマーケット推移をどのように考えていらっしゃるのでしょうか。まさか昔の政治家みたいに「でかい箱ものさえ作ればなんとかなる」とかアホなことは言いませんよね。

日本中の中央卸売市場はどうなってる

で、いろいろ見ていくと、これがどうも東京だけの特徴のように思えてきます。
卸売市場には「中央」と規制の緩い「地方」があるのですが・・・

全国では

こんな感じで、地方卸売市場のほうが格段に多く、流通量も中央の7割くらいもあります。

ところが東京都は

地方卸売市場が圧倒的に少ない。というかほとんどない。しかし流通のマーケットの推移は

築地・豊洲市場だけではない 生き残りをかけて変化を模索する卸売市場

なかには地方卸売市場への転換のみならず、民営化に踏み切った卸売市場もあります。なぜ、中央卸売市場が地方卸売市場へと転換しているのでしょうか?
「ピーク時に比べると、青果や水産物の市場経由率が下がったこと、なによりも卸売市場の取扱金額が減少していることが大きな要因です。地方卸売市場は中央卸売市場と比べて規制が少ないために、より自由な運営ができるようになっています。そうしたことから、経営の自由度を高めるために中央卸売市場が地方卸売市場へと転換しているのです」(農水省食料産業局食品流通課)。

そうです。市場全体では、より規制緩和のされた地方卸売市場にシフトが進んでいるのです。小さな市場をたくさん作り、自由な参入があり、買う方も近くで買える。昔はデパートでしか買えなかったものが、いまではネットを含めていろんなルートで買えるからデパートが衰退したのと同じ構造です。

築地の卸売市場は際だった閉鎖性があり、以前からわたしも書いていますが

築地の卸、際立つ閉鎖性 日経新聞

「築地の水産は閉鎖的だった」。食肉卸、プレコフーズ(同・品川)の高波幸夫社長は漏らす。11年、大田市場(同・大田)で青果を仕入れる権利を獲得。「築地で鮮魚も」と考えたが難航した。金融機関の仲介で築地の水産仲卸、嘉徳(よしとく)を買収、オーナーを代表取締役として残した。新規参入が難しいための苦肉の策といえる。
廃業する仲卸の使用権(鑑札)は売買されているものの、外部の業者が購入するには都の許可が必要。その際、場内の仲卸の組合の承認を得るのが慣習とされる。このため売り先は大半が場内の業者に限られる。売り場面積を広くするため、複数を入手する業者も多く、昨年一時期、1500万~2500万円程度で売買されたといわれる。
新規参入を制限し、好条件を維持できる背景には業界の強い政治力がある。都議の有力な支援者で、しかも都政与党だけでなく、野党の根強い支持者もいる。ある元都幹部は築地の新規参入は「都議会の反応が怖くてできない」と漏らす。

先日、Twitterで築地の中の人とやりとりしましたが、「閉鎖性はなくて新規でも参入できる」と仰るのですが、建前はそうであっても代表が築地で5年以上の経験がないとそもそもダメ。「じゃあイオンが参入したいといったらどうなるの」と言いましたら「イオンの社長が築地で5年修行したら平気です」って・・・・それって新規参入不可と一緒じゃん。ww
さらに「場内の仲卸の組合の承認を得るのが慣習」であるなら、絶対無理でしょ。つまり仲卸で修行していた人が資金集めて起業するならOKだけど外からは入れないということですよね。

こうした理由は、日経新聞によると「都議の有力な支援者で、しかも都政与党だけでなく、野党の根強い支持者もいる。ある元都幹部は築地の新規参入は「都議会の反応が怖くてできない」

おいおい、また利権ファーストですか!

ということだそうです。わたしが危険だと感じるのは地下水ではなくてここですよ。

もはやこんなにでかい入れ物はいらない時代

地方では中央卸売市場から、もっと小規模の地方卸売市場への転換を進めています。

なぜ中央市場を地方市場に転換させるのか(富山市中央卸売市場を訪ねて)

富山県議会議員さんのブログですが、富山も同じ苦しみです。

富山市中央卸売市場は、取扱高が平成3年の500億円から昨年度は250億円余りとこの20年で1/2になり、厳しい状況となっています。市場が厳しくなった大きな理由は、輸入食品の増加、量販店の大型による市場を通さない取引、さらにインタネット取引や直販が増えたためで、そのため仲卸業者が相次いで倒産するなど市場関係者は厳しい経営を余儀なくされています。
中略
では、「中央」と「地方」では何が違うのでしょうか。「中央」では監督官庁が農林水産省で「地方」では県になります。また監督規定が「中央」より「地方」の方が緩和されるため、卸売事業者の事務量などの負担が少なくなります。

とにかくでかい豊洲に引っ越したら安泰とかそういう発想はどこから出てくるのか。引っ越した後で10年後に莫大な赤字になってから「業者のみなさん、維持ができないのでもっと小さいとこに引っ越しましょう」になったら崩壊しますよ。だったら7割の水産卸が反対しているわけだし、豊洲は損切りして、いまのうちに23区と近郊都市それぞれに地方卸売市場を作って徐々にそちらに移行していくとか、もっとちんまりして小さな施設にするとかいろいろやることはあると思うんですよね。

「失われた10年」とよくいいますが、豊洲についてもそれが企画されたときからいままで、市場がどんどん収縮しているのにビジネスモデルの見直しが全く行われていない。これがいちばん「危険だ」と思うわたしなのでありました。

これ読んでもまだ「できちゃったんだから越せば良い」とか言う方。たとえるとねぇ・・・あなたが経営している会社が新社屋を建設しようとして12年もかかってしまった。その間に収支が悪化して債務超過(現在、水産卸の半分が債務超過。小さいことは7割が債務超過)になって売り上げも半分くらいになった。で、やっと完成した維持費の高いでかいオフィスビルに越しますか? 引っ越してから考えましょうっていうんですか? もしそうなら馬鹿経営者ですね。

付け加えますと、自分にとって一番の生活に密着した問題は「受動喫煙の防止」で、市場とかは実際にはそれほどでもないので、「受動喫煙の防止」を優先にしてもらうほうがよろしいです。ww
とりあえずマーケティングを生業にしているものですから脳天気なところが気になる次第です。

本日の日替わりセール。アドラーで子育て。ww

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