仕事も趣味も「過程」を楽しむ人と考えもしない人の差

2017年11月20日

基本的にソーシャルで仕事について語ると「仕事を楽しめる人と楽しめない人」の間に大きな乖離がある事に気づくでしょう。
ひとことでいうと・・・・・

A)金のためにいやいややっている

B)楽しんでやっている

という差なのであるが、自分には主にBの人しかレスしてこないのでよくわからないが、実は世の中にはAの人が大半だと思うし、貧困層はとくにAが多い気がするんですよ。
仕事の話もそうですが、趣味で考えるともっと分かりやすいので本日は例え話をしてみます。

過程を楽しむ趣味ははまる

趣味にもいろいろありますが、その趣味にはまってる人と、そうでない人にはかなりの隔たりがあります。
たとえば釣り。釣りが趣味だというと知らない人は

「じっと待ってるなんてよくできますね」

とかいうが、こういう人の頭の中は浮きを見つめて座ってる爺しか思い浮かんでいない。実際に彼氏に釣りに連れて行かれた女子の多くも、楽しげにはしているがそれは彼氏と一緒だからであって「釣りが海外旅行やショッピングより楽しいか」と言われればそんなわけないでしょう。

釣りのどこが楽しいか。想像力のない人は「魚の引きですか」とかいうのだが、テレビで松方弘樹が海外のボートに乗ってトローリングしてリールをゴリゴリ巻いているシーンを思い浮かべているんだろう。はっきりいうがあんなもんは電動リールかウインチの代わりをしているだけでまったく面白くない。トローリングボートで一番楽しいのは魚を狙って釣らせるキャプテン。自分もボート所有してカジキ釣ってた時期があるからよく分かる。

1.何を釣ろうか画策してたくさんの資料やデータを調べる
2.それに合わせて釣り具をどんどん揃えていく。自製することもある
3.どこの釣り場がいま釣れているのか必死に調べる
4.当日の夜中に出発し、心躍らせながら車を走らせる
5.釣り場について水色を見たりしながら用意をする
6.第一投・・・・

ここまででだいたい80%くらいの楽しみは終了しています。だから全く釣れなくてしょんぼりしても「また次に行こう」という気持ちになるのです。そしてまた1からの繰り返しです。だから自分でまったく調べもせず用意もしないで連れて行かれるだけで本当に面白いわけがない。「そんなに金がかかるなら魚買った方が安い」とかいうのはマジ馬鹿。魚が欲しくてやるわけじゃない。それはたんなるオマケに過ぎない。


今年の春。そうだ。北海道にサクラマスを釣りに行こうと突然考えてこの5倍くらいルアー買っていったけど釣れなかった自分が通ります。

「釣りはそうかもしれないが・・」という方。サーフィンも同じですよ。まずはどんな乗り方をしたいか自分に合わせた道具を買いそろえて(けっこうな頻度で買い換えて)、どこのポイントに行こうか必死に調べて、天気図や波情報を見て当日の行き先を決め、現地に着いたらついたで潮の流れやブレイクを見つつベストポジションを探る。実際に乗っている時間はせいぜい数秒か10秒くらいですが、そのための前段階で相当楽しんでいるのです。ゴルフにはじまり、果ては昆虫採集や撮り鉄まで、これは全部に共通しているでしょ。

逆にいうと「趣味がない」という方は、この過程を楽しく思わない人に多い。映画や読書が趣味というのは「ほとんど無趣味」というのと変わらないと思うのだが(誰だって映画見たり読書位する)、これらはこの過程というものがないか非常に少ない。だから「はまる」というのにはちょっと遠くなるわけです。無趣味な人はすぐに「釣りに釣れてってくれ」とか「サーフィンやりたいから教えてくれ」とかいうのだが、一番楽しい部分がわかってないからこういうことを人に頼むんです。

仕事だって同じなんだよ

永江理論でいうと、仕事を楽しく思えるかどうかは

過程を楽しめるかどうか

の一点にかかっています。お金はたんなるオマケなのです。

たとえば嫌う人が多い(というか自分だって嫌だ。w)の飛び込み営業だって、楽しんでやる人にとっては楽しいのです。前にちらっと書きましたけどずいぶん昔にいまの光通信の社長がクレイフイッシュの代表だった時に話したけど「リクルートの飛び込みなんて甘い。リクルートというだけで名刺交換してくれるでしょう。自分たちは名刺交換まで持ち込んだ時点で勝ったと思うんです。信頼関係ができたということだから」と言ってました。信頼を得る過程が楽しいんだって。

例えばコンビニの店員だって、別に給料に関係なくても自分の対応で売り上げが変わったりしたことを楽しめるかどうか。かつて自分も大学時代に店員さんのバイトをしたことがあるが、陳列を変えて客の反応見たり、いろいろやっていたことを思い出した。端的に言うと

言われたことだけやるか
自分の頭でアレコレ考えるか

の差だと思うんですよ。基本的に後者でないと過程を楽しめない。ww
高校生の時にゴルフ練習場で穴掘りの土方をしたことがあったが、そのときだって掘ったときに出てきた虫とか、ww 1時間あたりに掘った土の量から穴を10個掘るのに何日かかるかとか、いろいろ楽しみながらやってました。だから楽しい思い出なんです。

なかなかなり手がいない介護の仕事だって、「どのようにしたら喜んでもらえるか」をいつも考えている人は楽しいだろう。が、言われたことだけ、または言われたこと以下しかやらない奴は辛いし、頭にきて入居者に暴力を振るったりする。

趣味もなにもなくてとにかく遊んで暮らすというのが理想の馬鹿はさておき、仕事は辛いけど趣味には打ち込めるという方は、趣味で費やしている頭を仕事にも向けたらいいと思うんですよね。趣味を楽しむように仕事も過程を楽しむ。そうすると結果は徐々に付いてくるし、オマケのお金もだんだんくっついてきます。

最初から「お金だけ」を考えると、釣りだと「魚だけ」になり、だったら魚屋にいけと同じく「金があるところから単に持ってこよう」という犯罪になっちゃうと思うんですわ。
せっかく働くのなら、楽しむべき過程はどこなのか、そこをきっちり設定できる人が勝ち組になると思うんです。といういい話でした。人を採用するときも「仕事のどこに楽しさを感じるか」を聞いて回答に詰まるようなら採用は止めた方がいいかと思います。

ちょっと前まで相撲界に蔓延していた八百長。染まっていなかったのは貴乃花の藤島部屋だけみたいな時代に、それを報じたのは週刊ポストだけだった。ということはいかにほかのメディアが相撲界と深く結びついていたかということ。相撲評論家もだよ。いまさらのようにそいつらが貴乃花を叩くのには訳があるだろ。だから相撲報道についてはポストだけを信用しようと思う。自分はガチンコ相撲しかとらなかった数少ない横綱の貴乃花を支持いたします。

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