低年収と高年収のSNSの使い方についてのプレジデントの記事に突っ込んでみる

2018年11月29日

いつもいつも、プレジデントには感謝しております。だっていつもブログのネタを提供してくれるから。

年収500万未満の3割はSNSフォロワー0人収入高い人ほどフェイスブック好き

また、いただきました。定番の「高収入の人はバツバツする」というパターンです。
↓こういうのが極めつけですが

結果と原因(理由)を取り違えると変な結論になってくる

プレジデントの「年収2000万vs500万学習法比較」という記事にツッコミ入れてみた

なんで日本企業がダメになったのか、プレジデントで三菱自動車CEOのインタビューを読んで明確になった


毎回、高所得と低収入を比較するのですが、その実は「年齢が高い層と若い層の比較」になってるだけに過ぎない。年齢や居住地を揃えてクロス分析しないとたかだから500とか1000のレベルでは結論ありきになってしまうわけですよ。

では今回の記事を見てみましょう。今回の記事では「高所得者はFacebookとTwitterを使い、低所得者はLINE、高所得者はフォロワーが多く低所得者は少ない」みたいな記事です。そして「高所得者はいろいろsnsで発信する」みたいな内容です。
詳細に行く前に、まず記事中でどう見ても変な部分について指摘します。

友達やフォロワーの数にも、重要な意味がある。
「1000人を超えると、情報発信すれば、簡単に1万人ぐらいまでには伝えられるようになります。私の場合、Facebookでフォロワーが1300人ぐらいいますが、記事に対する意見や感想を投稿すると、100人くらいの“いいね!”がつきます。さらに、そのフレンズの人たちに表示されて……と、いう仕組みです。フォロワーという、情報発信をすぐ見てくれる人をどれだけ囲っておけるかがとても大事なのですが、フォロワー公開しないと、その資産がたまりません」

おそらく、これに答えている方はFacebookの現状についてあまり詳しく無いと思います。実は

フェイスブックがニュースを排除する:2018年、メディアのサバイバルプラン(その3)

ここ数年でFacebookにニュースなどのURLを投稿すると、フォロワーのフィードに出現する率が著しく下げられているのです。バズフィードの編集長を某社で社内勉強会の講師にお招きしたとき、この点を話されていました。要するにFacebookからニュースサイトの流入は激減しており、このプレジデントの記事のようにたかだか1300人くらいのフォロワーで記事投稿にいいねが100ついて簡単に1万人に到達ってかなり昔の話だと思います。

自分は1300人の11倍の14558人のフォロワーがいるんですが、URL付けた投稿をしていいねが100を超えるのは5投稿に1回くらいです。

で、失礼ながらこのコメントをしている吉沢康弘氏のFacebookを覗きに行きましたが、URL付き投稿で100を超えているものはざっとみたところ発見できませんでした。なにか勘違いされているか、またはライターの聞き間違いではないかと・・・・・。
また、100イイネで10000人に到達というのも、個人アカウントはインサイトがないので確認できません。Facebookページだと確認できますが、わたしのFacebookページはファン数10530人ですが、1週間でリーチできるのは

この程度。Facebookページは個人よりさらにフィードに出にくいのですが、それにしても100イイネで10000人にリーチはないものと思います。仮にそれが本当なら、自分のブログを投稿してどれくらいFacebookから来るのか見ればいいわけですが・・・・

月に100万PVくらいのわたしのブログも

ソーシャルからはだいたい2割程度。Facebookからは月間たったの2万人。100イイネくらいで1万人にリーチはまずないと思うんですよ。

だからといってビジネスをやるにあたってはFacebookの運用は大事だと思うし、わたしのクライアントにもやらせています。でも昔と違ってそれほどの破壊力はもうありません。

高所得者はFacebookをうまく活用している?

とまあ、この記事では言いたいようなのですが、自分が周囲を見る限り「高所得者がうまく活用して儲けている例」は見当たらないのです。ww もちろんこの表はある意味正しいです。20〜30代で年収1500万以上と言えば、起業していないとあり得ない数字ですのでつまり社長です。

この差は社長としてやっている人と、雇われている人の行動の差であって、結果として年収が類似関係になってるだけ。つまり「年収を上げようとして必死にFacebookでいろいろやっても無意味」ということになります。その相関関係ではない。プレジデントって本当にここがいつも混同しています。
仮に年収がまだ500万以下でも起業したばかりの20〜30代ならもっとSNSを活用していると考えられます。要するに

20〜30代で起業した人の行動であって収入に依存しない

と思うんですよ。たとえば親の遺産がガッポガッポで働いてなくてのんびりならこんなことしてないっしょ。経営者だから交友関係が広いんで、サラリーマンは営業でもせいぜい数十社くらいしか交友関係ないっしょ。
↓も同じで、年収の関係ではなくて20〜30代の起業家の行動でしょうよ・・・

そんなわけで、この記事の意味する物は単に

20〜30代の社長はSNSをよく使う

というだけになると思うんです。さらにいうと「若手低年収層の3割以上に「フォロワーがいない」ことが判明って当たり前ではないか・・・・・
人は参考にしたい人をフォローするだけだ。どこの世界に若くて貧乏な人を争ってフォローしたい人がいると言うんだ・・・

ちょうど昨日のメルマガで「一般人がメディアに取り上げてもらえるよう知名度を上げるにはどのような手段がありますか?」というのがありましたが、これもプレジデントの記事を鵜呑みにしてしまう人ではないかと・・・・メディアが争って取り上げるのは知名度なり取り上げる価値があるひとなわけで、なにもない一般人を取り上げることはないわけです。

恥かかないようにライターさんも編集者もこれくらい読みましょう。もちろん皆さんも漫画だから楽です

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