Yahoo!ショッピング無料化でYahoo!サポートに死者続出の予感が(マジ)

2013年10月11日

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またひとつ、歴史にのこる名言が生まれました。www

わたくしの得意とする分野のひとつにネットストアのマーチャンダイジング、構築、運営、集客というのがありまして、指折って数えてみたらストア構築は累計で大小いれて100くらいはいってました。大成功したのもあれば志半ばで撤退ももちろんあります。毎週月曜日に半日かけて書いている有料メルマガの読者もこの系統の方が多く、質問も多くいただきます。あ、メルマガはコレ。月315円と格安でございます。価格付けに失敗した模様です。涙

http://www.mag2.com/m/0001522550.html
http://magazine.livedoor.com/magazine/69

質問に答える方式なのですが、ここ1週間で5つも同じ質問をいただきました。よって本日はブログにて回答します。いろいろこれに関連した記事を見ましたが、どれも競合すると思われる無料カートとかの話で、顧客視点のが少ない。よってわたしはここからです。

孫-三木谷対決、時価総額5530億円超飛ぶ-孫氏ツイート反応

事の発端はご存じのように、Yahoo!が「Yahoo!ショッピング」のストア出店料と売上ロイヤルティの無料化を10月7日に発表したこと。つまりロイヤリティビジネスではなくて広告モデルに切り替えるってことですね。ロイヤリティとかの損失は四半期の連結売上高に対して、2ケタ億円の減収ということだが、それよりポータルとしてのYahoo!自体の価値を上げることを優先したわけ。実に賢いと思う。

出店無料化は新規ストア獲得を狙ったもの。ヤフーは9日、「ヤフー!ショッピング」への出店希望数が1日で通常の数百倍にあたる約1万件に上ったことを明らかにした。現在のストア数は約2万店舗。新たに受け付けを始めた個人での出店希望数も約1万6000件に上った。

いままで2万店舗 → 1日で4万6000店舗!!

タダより安いものはない!!的な。ちょっと意地汚い感じもする・・笑
いままで楽天とYahoo!ショッピングを比較すると、同じ店舗で出店するとだいたいYahoo!ショッピングは楽天の1/2〜1/3くらいの売り上げとなるのが普通だった。かかるコストもそのくらいだったので妥当な線だったと思うのだが、ここで一気に均衡が崩れたわけ。タダなら話が違う。

楽天のメイン顧客層は誰かというと・・・売れ筋商品はかなり広告的にコントロールされてる気がするので、楽天のブックマークランキングで見ると・・・・

bookmark

上位5位はみんな安い女性物のアパレルです。コアユーザーはあまりお金持ちっぽくないです。ゾゾタウンの競合と言うよりシマムラ的な・・・。だいたいの顧客層がこれで掴めるのでは無いかと思う次第です。

ではヤフーショッピングはどうなのかというと、履歴を見たらいままで4回しか買ったことが無かった。理由は簡単で出品点数が少なく出店も少なかったから。しかし無料化によって店舗がめちゃくちゃに増えるわけだし、ポイントはTポイントだからほかでも使える。アフィリエイトもできるからブロガーさんたちも使うだろう。試しに貼ってみる。これなんか料率72%だよ。どんだけですか!!
節水シャワーヘッド ・ シャワーヘッド型浄水器  はつらつシャワー

さてと・・でもみなさん忘れちゃいませんかってーの、というのがAmazonの存在です。

https://www.landerblue.co.jp/blog/?p=6027
のエントリーでも書いたが、2012年のAmazonの日本での商流は7800億円!!楽天の2012年のEC流通総額は1兆4446億円で、楽天は流通総額ベースのオンライン小売市場シェアでは楽天が28.8%、Amazonが12.4%と主張している。しかしこの差は一気に縮まっているものと推測する。

Amazonのマーケットプレイスでは今までも出店料は大口プランでも月4900円。Amazonの物流に乗れば楽天と違ってめちゃ早いしプライムならユーザーにとっては送料無料です。検索も楽天は出展者がとにかく検索に引っかかれば良い的に登録するので「全く使えないグダグダ」だが、Amazonはしっかりしている。しかも全般に言えることだが、同じ商品の価格比較が商品検索後にデフォルトでできるため(下の写真みたいに)、商品の価格は楽天と同じ商品ならAmazonのほうが安い確率70%くらいではないだろうか。Amazonは固定費用が0に等しく、販売手数料は8〜15%。利益率の低い家電などは安め。逆のアクセサリーはなんと45%。楽天は下記に掲載したが上納金が非常にかかるから、それほど安くできないという事情もあると推測。

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よって自分は現在ではほとんど楽天では買ってません。Amazonのマーケットプレイスです。実は昨日、MacBook Air13″の新型を買ったのだが量販店より2万円も安かった。↓ ほれこんな感じ

わたしみたいな人はかなり多いと思う。楽天の費用を調べてみるといまはこんな感じらしい。

楽天市場
出店プラン
ライトプラン がんばれ!
プラン
スタンダード
プラン
メガショップ
プラン
初期費用(税込) 33,600円 33,600円 33,600円 33,600円
月額(税込)
システム料
41,790円 20,475円 52,500円 105,000円
売上ロイヤルティ料 50万以下
5.0% 
100万以下
4.5% 
500万以下
4.0% 
500万超
3.5%
50万以下
6.5%
100万以下
6.0%
500万以下
5.5%
1000万以下
4.5%
1000万超
3.5%
100万以下
4.0%
100万超
2.0%~3.0%
100万以下
4.0%
100万超
2.0%~3.0%

これだとショップによっては月間で売り上げの10%以上もっていかれるところもあるはずだ。仮にがんばれ!プランで月40万円の売り上げだと楽天に支払う額は20475円+26000円で11.6%にもなる。楽天内で広告しないと売れないからその負担もでかい。でも・・・楽天で月40万円以上売ってるところはそうそうないと適当に推測します。

で、月額もロイヤリティもないYahoo!ショッピングなら、その手数料分だけ安く売れる。たとえば楽天で1000円のものをYahoo!ショッピングで950円ならネット故に横断検索が可能だからみんなこっちに来る。楽天で競合が多くて苦しんでいるなら、Yahoo!に移籍して手数料分だけ安く売ればいいのである。これなら絶対勝てる。

リテラシーが高めの人向けの商材 → 固定費がかからないAmazon
少しでも安い方がいい人向けの商材 → 固定費もロイヤリティもかからないYahoo!

という方式が成り立つのです。で、後者の人は楽天に多い。よってわたくしは、Yahoo!は安いという認知ができあがったら中短期的には楽天危うしと見ます。というかいままでのようなぼったくり的な商売(顧客データは渡さないも含め)は通用しないと思います。

◆Yahoo!ショッピング無料化の落とし穴◆

では、Yahoo!に死角は無いのかというと、はっきりあります。ひとつめは審査が甘くなること。1日で26000件の登録ですよ。誰が審査するんですか。人間ですよ。ヤフオクだってあれだけ偽物やら詐欺があるわけで、無料ならやり放題になる可能性大です。有料の場合、違反して契約解除になった時は初期費用やらなんやらをドブに捨てるわけで、そこで歯止めがかかったわけですが、無料ならそうはいかない。ID停止になったらまた別のID取ればいい。たぶんYahoo!のサポートの現場では突然の発表に大騒動になっていると思います。

もうひとつは、無料化によってのスラム化です。いままでもライブドアデパートやお茶の子ネット(いまは有料)などの無料のショッピングモールはあったけれど、大半は見に行くと開店休業の作りかけの出来損ないショップだらけになってました。考えたら当たり前で「無料だからはじめる」という人の多くは「試しに」ということなのですこしやってみて売れないと止める。更新もしなくなる。在庫も調整しなくなる。買っても返事がなかったり、「在庫ありません」みたいな回答ばかりになる。
お金を払うから「なんとしても回収しないと」という感じで頑張る。これが無料なら頑張らないわけです。そうすると全体の質が低下する。スラム化する。これを防ぐにはまたまたサポートが巡回して更新が無いところや作りかけのところのオープンを停止させるみたいな作業が必要になり、負担がかなり大きいです。

そんなわけでYahoo!のサポート皆さん、死なない程度に頑張りましょう(人ごと)

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