mixiの失敗・・・・・そして再復活のための提案

2010年9月12日

最近、mixiが痛々しい。・・・
次々とリリースする、当て外れの機能、そして改悪のインターフェイス。苦悩しているのがユーザーからみてはっきり分かる。けっして良いことではないと思う。たぶんアクセス数は激減しているのではないか。かなり昔からのヘビーユーザーだった自分もアクセス回数は相当に減った。
mixiの笠原くん(いまやくんづけで呼べるレベルじゃなくなりましたが)とは、彼が東大生だったときにほりえもんの紹介で会った時以来だが、当時は学生で起業して、「イーハンマー」というオークションASPを立ち上げていた(システムはライブドアの前身のオン・ザ・エッヂが担当)。このASPは事業としては失敗し、ほりえもんが30万円で買い取って、サーバーにはいったままライブドア社内に転がっていた。そのあと彼は、やはり自社内でシステムを構築しないと外注では投資に対してペイしないと悟り、自分でphpを勉強してFind Jobを立ち上げた。このあたりがエライ。自分で汗をかく社長さんです。わたしとは雲泥の差です。石橋を叩くまくって壊れる寸前に渡るくらいのスタンスもレスペクトします。

しかし2年ほど前から、小さな失敗が目立つようになってきた。まず最初は、極端なガラケーシフト。若年層ユーザーの取り込みをすべく、携帯だけで登録できるようにし、スマートフォンの対応が非常に遅れた。iPhone appでのmixi公式アプリはあり得ないくらいお粗末なもので、1500の評価の大半が☆ひとつである。スマートフォン対応のインターフェースになったのに、まだappストアに残っていてその醜態をさらしている。早く取り下げればいいのにと思う。また、携帯オンリーの若年層が大量に流入したことにより、会員数は増えたが、コミュでの会話が成立しなくなった。顔文字、絵文字の乱立。検索や前投稿を全く見ないうざい投稿。せめて投稿内容に「携帯」か「PC」かが判別できるようにすれば良かったと思うが、年齢とITリテラシーの高いPC派は一斉にコミュを離れだしたと思う。だってそもそも会話が成立しないんですから・・・。「携帯ユーザーはモバゲーにいけ」という書き込みもけっこう見る。年齢層の高い、つまり購買能力の高いユーザーが離れれば、広告メディアとしての価値も下がる。ここらでひょっとしてmixiはグリーやモバゲーの路線を行くつもりかと疑ったが、mixiにはmixiならではのやり方があるはずだと信じていた。

昨今の最大の失敗は、同意見の方も多いと思うが、twitterとの連動である。twitterの投稿がmixiのつぶやきに連動されるようにしたため、多くのユーザーはtwitterに新規登録し、twitterに投稿するようになった。つまりお客をタダでtwitterにくれてやったようなものだ。しかし問題はこのあとで、twitterはどんどん流れていくし、フォロワーとの関係が薄いから連続投稿しても問題ないのだが、mixiの場合はマイミクはリアルの友人も多い。連続投稿するとひとりの投稿で埋め尽くされてしまう。リアルのマイミクに「うざい」と思われたくないため、アクティブなユーザーはは今度はあわてて連動を外す。と、同時に完全にmixiからTwitterに移行してしまうのだ。そしてmixiから遠ざかっていく。

しかしmixiには、mixiならではの優位性があった。Facebookにもなかった最大のメリットが「日記」、つまりSNS内ブログであったはずだ。つぶやきかツイッターのような文字数が少ない中でちょびっと語るだけではなく、人によっては写真やイラストを交えて長文でじっくり書く。文章や視点の面白いマイミクのそれを読むのも楽しみであったはずで、これが最大の特徴であったと思う。しかしなにをトチ狂ったか、今度はつぶやきと日記がごたまぜになって「新着の更新情報」として表記されるようになってしまった。

結果、どうなったか。

つぶやきとは比較にならない手間をかけて長文の日記を書いても、だれも見に来ないし、レスも付かないのである。つまり日記機能が完全に死んでしまった。mixiの最大の魅力がなくなり、使いづらいtwitterになってしまった感さえある。twitterにたいする危機感から、正気を無くしてしまったのだろうか・・・。

それではどうすれば良かったのか・・・
まずtwitterとの連動では、通常のクライアントアプリケーションのように、逆にするべきなのだ。つまりmixiで呟いたらtwitterに投稿されるようにする。いまから戻せないなら、せめてどちらかの方向を選択可能にする。これだけで多くのユーザーが戻ってくるはずだ。

そしてもうひとつが日記の独立性の回復と、機能の充実である。一番のメリットを失ってしまっては戦えない。しかしここ5年で一般のブログも進化しており、プラグインの追加も自由にできる今、mixiの日記は機能的には相当に劣る。それならば、mixiアプリでゲームが飽きられて頭打ちの今、サードパーティにプラグインを開発させ、ユーザーが自由にダウンロードして自分の日記にインストールできるようにする。有料のプラグインがあってもその使い勝手が良いなら私なら買います。公認のアフリエイトを日記に挿入できても良いんじゃないかと思う。

優秀な笠原くんのこと、すでにこんなことは検討中かもしれないが、とりあえず老婆心から書いてみた今朝の日記です。

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