「花粉を水に変えるマスク」は本当に花粉を分解するのか、実際に実験してみたよ

2018年4月4日

本日はメルマガとnoteの日。noteは単体だと108円ですが年間のマガジンだと3980円なのでかなりお得になります。マガジンがオススメです。w

 1 加齢で記憶力や体力が落ちたときの対処法
 2 地方のiPhone修理店の集客方法
 3 社員に国内外でVPN接続を義務付けるべきか
 4 海外で新しい出会いや刺激を受けるために
 5 アフィリエイト広告を出稿する際の注意点
 6 わたしが今最も注目するガジェットとは

です。まぐまぐ!または、スマホで読む方はnoteでお買い上げいただけます。関係ないですがついでにInstagramもフォローしていただけると喜びます。

テレビや電車でめちゃくちゃ大量の広告を打ちまくっている「花粉を水に変えるマスク」・・・・・・。
理科系ならここで普通は

んな、わけないだろ

と、思うわけです。花粉がタンパク質からできていたとしても表面は堅い殻に覆われていて、化石にもなるくらいだ。しかもタンパク質はL-アミノ酸が鎖状に多数連結(重合)してできた高分子化合物で、アミノ酸の一般的なもっとも簡単な構造は

こんな感じだったはずだから、水のH20以外にC(炭素)やN(窒素)も含まれている。窒素の代わりにリンが含まれる場合もあったはず。タンパク質を燃やすと水の他に水、二酸化炭素、窒素酸化物、リン酸みたいなのが発生する。髪の毛を燃やすと臭いのは髪の毛のタンパク質には硫黄が入っていたからのはず。HとO2だけでできてるわけじゃないのに水に変えると言う時点で普通は怪しむ。錬金術か。
その後、メーカーのサイトには「花粉を水に変えるのではなく、花粉を分解したときにでる副産物」という説明が入ってました。じゃそもそも商品名が優良誤認じゃないのかな。

この「花粉を水に変える」というのは商品名で効果や効能ではないのだそうだ。花粉症が治るといってるわけではないので薬機法もパスしているのだと・・・。しかしそれでいいなら「糖質を水に変えるコップ」とか「蚊を水に変えるカーテン」から「うんちを水に変えるトイレットペーパーまでなんでもやり放題。これは消費者庁のマターではないかと疑りたくなる。

が、
【花粉を水に変えるマスク】は100%のニセ科学ではないが…今の状態ではニセ科学と言われてもしょうがないと思う

にも書かれているとおり、

光触媒に抗菌性はある。タンパク質を変性させる性質はある。スギ花粉の表面の一部は変性させたり分解する可能性はある。これらは接触や光の存在が条件であり、時間も必要である。

のは事実。論文もありました。

タンパク質成分として牛血清アルブミン(BSA)を用い光触媒による除染効果を検討した。その結果、100℃までの加温水浸漬処理により光触媒活性の発現が認められ、触媒活性は温水温度とともに高くなった。また酸化チタン被覆面に吸着したBSAは紫外線照射により洗浄による脱離が促進され、4時間の照射で残留するBSA量は未被覆の場合の約1/2まで減少した。この際BSAの主鎖の切断は起こらず、低分子量成分の残留も発生しないと推定された。しかしながら、酸化チタン表面へのBSA初期吸着量は未処理ガラスよりも大であり、短時間の紫外線照射では除染効果が少なかった。

九大,有害物質を有用物質に変換するバイオ光触媒を開発

しかし前者は高温と紫外線照射、後者も紫外線照射が必須で、この光エネルギーを使って分解する仕組みだ。光エネルギーなしでなにか成分を混ぜたとしても同等の効果がでるというエビデンスはない。というかまだ全くの研究段階でしかない。ここで思い出したのが

水素水ビジネス!!!

水素水はきちんとした研究が進められていて、抗酸化作用だけでなく、炎症抑制効果、アレルギー抑制効果、細胞死抑制効果、エネルギー代謝促進効果など多様な効果がある事が分かっている。しかし一般に販売されている水素水はほとんど水素は含まず、いわゆるナンチャッテ詐欺商品です。日本医科大の説明

消費者庁も「そもそも水素はいってないし」という調査報告を出しました。

水素水「やっぱりただの水」 国民生活センター調査の唖然

なにか効能がありそうな、しかしまだ実用化にはほど遠い技術があるときに、あたかもそれを「自社でもう実用化しちゃいましたよ」的な詐欺ビジネスが世の中には存在する。市販の水素水は飲んでも普通の水だから健康被害が出ないので社会問題にはなりにくい。花粉を水に変えるマスクはいったいどうなのか。九州大学やほかの論文見てもまだまだ実用化には遠そうなのに、それをフツーの医者が実用化したのか?

誰が「光がなくてもタンパク質を分解する光触媒」を発明したのか?(【花粉を水に変えるマスク】関連)

にもあるように、メーカーの社長の医者が発明したというのはどうもストーリー作りではないのかというレポートもありますけどね。

それでは本当に花粉を分解するのか実験した

でね。理屈はどうでも良いんです。実際にマスクで花粉を吸い込んでそれが分解されるのか、が問題です。しかもマスクをかけて1日中外出する人はそれほど多くなく、普通は外に出る数時間だけかけるということは明らかにそのマスクで花粉から身を守るためには、花粉を吸い込んだら瞬時に分解されないと意味がない。「花粉を1万個吸い込んだけど10時間掛けて一粒の分解に成功しましたっ」では実際の効能は無いに等しい。

ということなので実際にこのマスクで花粉が分解されるのか、それを実験してみようじゃないかということになりました。撮影してくれたのは慶応大学の経済でてアクセンチュアに就職したのに起業してカメラマンになって会社やってる新井勇作君です。わたしのプロフィール写真も彼の撮影です。彼のTwitterもフォローしてあげてください。

その前に花粉症の仕組みについて論文を探しました。慶応大学のディレクトリにあったけど書いていらっしゃるのは埼玉大の先生であった。

スギ花粉由来エアロゾルって、どうなっているの?

これによると花粉の構造はこんな感じで

花粉症発症の原因物質は花粉粒の中に存在するアレルゲン物質であり、特にスギ花粉のアレルゲン物質は Cry j 1 と Cry j 2の 2 種類が多く存在しています。Cry j 1 は主にスギ花粉の最表層を構成する花粉外壁およびユービッシュ小体に、Cry j 2 は花粉内部のデンプン粒に局在しています。

とのことである。
「スギ花粉粒は細胞壁に囲まれており、非常に強固な構造をしています。しかし、大気汚染物質との接触によって細胞壁に亀裂等が生じると、そこから水分を吸収し、内部の細胞膜が膨張することで、内部から破裂することが考えられています」ともあり、破裂しないとアレルゲン物質は出ない。研究では「相対湿度100 %に達してから約 4 分程度にスギ花粉が破裂し、スギ花粉内部の細胞を放出した様子が観察されました。」とあり、水をかけると数分で花粉は炸裂して内部の細胞を放出する。だから雨の翌日は花粉症がひどくなるのです。

花粉を吸い込むと体内の水分で破裂してアレルゲン物質を出す。マスクの中は湿度90%ということなので、実はマスクの内部にはいった花粉はその水分で炸裂してアレルゲン物質を出してしまう。となると、マスクを吐息で湿らせて長時間使用はあまり賢くなく、どんどん捨てては取り替えるほうがいいでしょ。花粉を通さないマスクも湿度が高いと意味ないじゃんと気づいたのであった。

このアレルゲン物質もタンパク質なのでこれを「花粉を水に変えるマスク」が分解してくれているとラッキーなわけですね。

実験の詳しい写真は新井くんのブログにて

まずマスクの中身をとりだし、そこに撮影しやすい百合の花粉をつけました。

そのまま1日放置。乾燥状態です。

変化無し・・・・花粉は分解されるどころかまんま形になってます。www

それでは霧吹きで湿らせて湿度を高くして内部の細胞を放出させてみます。
30分後

微妙・・・・www

1日後

おお。花粉の周囲に放出された内部の組織が黄色くなってマスクに滲んで付着しています。しかし付着してるってことはどうも

アレルゲンが分解されてなさげに見えます、私には・・ww

目の錯覚かな・・・ということで同様にマスクではなくて濡らしたティッシュに載せて同様に撮影してみましたが同じ感じでした。ww

花粉ではなくてタンパク質の顆粒を載せてみた

メーカーのサイトには「タンパク質とハイドロ銀チタンの接触」の電子顕微鏡写真が掲載されていますが、接触だけで分解されている写真はありませんのよ。そこでタンパク質の含有量93%のプロテイン粉末をのせて1日おいてみました。

全然変化ありません・・・・・

本当にタンパク質を分解しているなら毒ガスを発生している?

メーカーサイトにはいろいろネットで突っ込まれたため、Nはアンモニアや窒素化合物に、Sは硫黄化合物に変化すると書かれているが、もし本当ならこのマスク

アンモニアと亜硫酸ガスという毒ガスを発生???

するわけで、そもそも両方とも鼻にツーンとくる臭いだから、マスクしていて花粉を分解していたら臭わないわけがないし、そもそも体にわるいのではないかと。www 健康被害を与える可能性があるわけで、厚労省とか消費者庁はすぐテストしないといけないと思います。メーカーサイトにちゃんと書いてある。

これ、服に仕込むというメーカーもあるようだが、本当に分解したら服がオシッコ臭くなって二酸化硫黄の臭いで目が痛くなるよ・・・www
逆に無味無臭なら分解されてない証拠でどっちに転んでも・・・アーメン・・・

この実験は中学生レベルのものですから、メーカーさんは治験データを公開したら効果効能を謳うことになり、薬機法に触れると思われますので消費者庁や東京都の薬事課の指導があるでしょう。ユーザーにとっては理論はどうでも良いですから、いったい花粉のアレルゲンの何%が何分で分解されて無害化されるのか、そのデータを早急に公開して頂きたい。サイト見ても素人が理解できない理屈ばかりでそれが皆無なのです。

理屈や原理ではなく実際のデータを出してください

ということでこのレポートを締めたいと思います。ついでに写真のご用命は新井君まで。ww

ALEXAと連動すべく、コレ買いました。本日セットアップしてブログに書きます。

そしてついにALEXAがまともに発売開始。本日の購入で明日着きます。二部屋分の2台買うと1000円引き

  • -
  • 0
    このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 0
    follow us in feedly
PAGE TOP