一番健康的な世代と不健康な世代についてデータを読む

2018年9月25日

先日、筋トレについてちょこっと書いたらけっこうな反応があり、相当な人が筋トレやっていることが分かりました。

筋トレする人はZOZOSUITは絶対必要だぞ、わかったな


で、いったいブームとか言われているが、日本で一番健康的な世代とそうでない世代について、厚生労働省のデータを見ていたら面白いことがいろいろ出てきた。

平成28年 国民健康・栄養調査報告

健康保険が国庫を圧迫している現在、厚労省は必死に健康的な生活をしてもらおうといろいろなプロモーションを行っている。そのひとつが受動喫煙防止とそもそもの喫煙率の低下に対するもので、たばこ税の収入は2兆円でも健康被害が2兆円でチャラ。さらには経済被害が2兆円だから、医療費の圧縮にはこれが一番効果的だから。

さらには、酒は適量にするとか、運動をちゃんとするとか、睡眠は十分に摂るとか、そういう基礎的な生活習慣を付けてもらい、なんとか医療費を削減したい。「自分が不健康になろうが自分の勝手だ」という奴には、だったら健康保険使わずに自費で病院行け、といいたい。お前の健康保険はほかの人が負担してんだぞ。年収1000万超えないと自分の保険料で自分の医療費は払えていないのだ。

で、さっそく・・・まずは肥満の多い年代

男は40〜50代。女は60〜70代と年代にズレがあります。これはおそらく先日書いたエントリーの

こんなに変わってきた日本人の体型。昔のままのサイズのアパレルなんて意味ないよ


と連動していると思われます。
日本は世界でも非常に特殊な女性の20〜20代が10代より痩せている国なのです。

男は年齢を追うごとに太っていき、30代から一気に太り始めるが40代がピーク。これに対し女性は20〜30代にいったん痩せ、40代から急に太りだして年齢が高くなればなるほど太る。20〜30代は無理に節制しているが、年を重ねて「もういいや」になると急に太る感じ。「あの人は今」みたいな番組だとだいたい女性は太ってる事が多い気がするよ。

定期的に運動している年齢層はといいますと・・・わたしの予想通り・・・

男性70代の半数が運動習慣あり

なのであります。いつもスポーツクラブは70代の爺さんで占領されていると書いているが、朝の公園でもその層が走っているし、60代から急に運動を始める。女性は50代から始めるが、運動をしている割合は男性に比べてずっと小さい。

この理由として「暇と金があるから」と単純に思いがちだが、喫煙率も70過ぎると急に下がって年代別で最少になる。飲酒もこのように

60過ぎると急に酒量が減るのです。
暇と金があったら酒は止めないはず(喫煙率は貧困ほど高くなり、飲酒率はお金があるほど高くなる傾向 by 厚労省)です。

それでも60過ぎて急に止めるのは

まだ、死にたくない!!!

というバイアスが、余命が少なくなると急に強くなるからだと思う。そして、医者にも止められます。
男性の喫煙率は30〜50代に集中しており、この年代はもっともデブで運動もしていない。60代になってから必死に健康を取り戻そうと喫煙をやめてアルコールを減らして運動を始めるわけですね。
一応、グラフです。

とはいえ60になってから煙草止めても完全に影響が抜けるのは10年以上かかるし、酒だって肝硬変になってから止めても肝臓は戻りません。がまあ、止めないよりはずっとマシです。

一番不健康な年代は?

これはもうお察し付くと思うんですが、まずは朝食を抜く比率でいうと、


圧倒的に若い世代が食べない。特に男子、これじゃ働けないだろう・・・。

上の厚労省のデータを見て欲しいのだが、朝食抜きや野菜の摂取率は貧困ほど明確に高くなる。喫煙率は高いのに朝食欠食率が高くなるのは、「健康なんて関係ない」という自堕落な意識が強まると思うわけですが、こと20代についていうと、

○飲酒率が下がっている
○朝食欠食率が非常に高い
○運動習慣がない

という貧困と相関関係があるものと完全一致。一致してないのは喫煙率だけだが、こちらはそもそも最初からその習慣がないと始めないので、中高生で喫煙するのはカッコいいのではなくてDQNという暴走族みたいな認知ができていると思われます。わざわざ金使ってDQNになることないわ的な。女子の20代の朝食欠食率が低いのは男子と比べて実家暮らしが多いからということではないでしょうか。

朝食の欠食率の年代別推移を見ますと

ここ10年で20代男子の欠食率上昇が半端なく
30.5% → 37.4% と全年代で一番上昇している。

朝食欠食率は全年代で男女とも上昇しているが、20代の女性はほとんど変わらない。しかも4割近い20代男性が朝食を食べないのに女性は23.1%と4人に1人程度。平成22年をピークに改善されているのだ。これがずーーーっと上のBMIのグラフに反映されている。痩せすぎは良くないという意識が浸透しているものと考えられます。20代男子はなぜか平成27年だけ改善されたがあとはずっと欠食率は上昇傾向にあります。
逆に高齢者ほどきっちりと食べている。

若い世代からの搾取を止めないと日本は終わる

いままで何度も書いていますけど、すでに日本の新卒の大卒初任給はアジアでは少し前の調査では、韓国、シンガポールについで日本は第3位。しかし香港と台湾が含まれていないので実質は4位か5位・・。しかも

大卒初任給“40万円”は普通の水準 気になる給料、日本の管理職は「中国よりずっと下」 (1/4ページ)

アジア各国の賃金上昇率は半端なく、すぐに日本の給与なんてぶち抜かれてしまうだろう。もちろんエリート層の給与も日本はけっして高くなく、日本のように年功序列でなくて実力主義の国ではできる人間の給料は日本のそれを凌駕している。中国は初任給こそ日本より低いがあっという間に抜いていくわけ。

現在の日本の人口構造は非常にいびつで、圧倒的多数の団塊の世代以降を働き盛りの世代が支えている。が、少子高齢化で20代は恐ろしく少なくなり、こんな感じになっている。

景気の良いバブル期もあったのに貯蓄がない高齢者を、不況しか経験していない(いまは景気が良いと言ってもバブル期みたいに給料が上がってない)若い世代が支えるのは相当に無理があるし、疲弊していると思うんですよ。
若い世代の給料を上げるのは資本主義経済では国が主導できないから、高齢者には多少我慢して貰って若い世代の税金を下げるとか、結婚や出産に補助金をもっと大盤振る舞いするとか、公務員賃金の初任給を上げるとか、いろいろしないと本当に国が終わっちゃうと思います。

わたしは高齢者の高度先進医療は100%自腹にすべきだという意見です。自分が高齢者になって自腹で受けられないなら、次世代に負担掛けるくらいならそのまま死ぬ覚悟です。また胃瘻とか延命だけの治療は保険適用を止めるべきと思ってます。一定の年齢になったら高額ながん治療などは全部自費負担にすべき。

総務省のこれ。無料です。なのに凄いボリュームと内容。絶対読まないとダメ。

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