グリーの決算に見る携帯ゲームの栄枯盛衰について

2013年8月15日

本日もまた、Gunosy見てたらこんなニュース

グリー、13年6月期は営業益41%減の486億円…課金収益低迷と人件費が収益圧迫、155億円の減損も 海外事業が急成長

株価はと申しますと・・・

Gree

こんな感じ・・・ライバルのDeNAも

ディー・エヌ・エー(DeNA)は8月8日、決算説明会を実施し、2013年第1四半期(4~6月)決算を発表した。第1四半期については売上収益が522億円(前年同期比10%増)、営業利益は170億円(同8%減)、四半期利益は96億円(同4%減)となった。CNETより 

DeNa

まあ、いけいけどんどんの1年前から見ますと。。。両社とも峠を越えた感がありあり。栄枯盛衰、有為転変は世の習い、驕る平家は久しからず、諸行無常、生ある者は必ず死あり。アーメン

鼻息荒いのはスマホ専用ゲームのパズドラのガンホーだけ

z

2013年4~6月期の売上高は前年同期比11倍の437億円、営業利益は同34倍の265億円を計上。業績急拡大のほとんどがパズドラのヒットによるもので、7月の単月売上高も前年同月比13倍の135億円を見込む

http://news.livedoor.com/article/detail/7924961/

わたくし金融評論家ではございませんので(もしそうだっらアフィで儲かったのにと残念でならない)、詳細については書きたくともかけないのですが、面白い表が上記のリンク先に出ておりました。こちらをお借りして見たままを偉そうに語ってみたりしたいです。グリーとDeNAの2社が国内で苦戦域に突入した原因を、業界の皆さんは「いろいろな事情によりヒット作品が出てない」と分析するでしょう。わかります。パズドラみたいな凄いのを開発できればまた伸びると。やまもといちろう隊長のブログを読んでいても、この業界のパクリ体質というかオリジナリティの無さはヒドイ。が、それを乗り切ってオリジナリティのあるものを開発すればいける、と。

ではまあ、コレ見てください。一番上のリンク先よりお借りしました。
gree

スマートフォンのコイン消費はほぼ横ばい
フィーチャーフォン(ガラケー)のコイン消費は激減

これだけ見ますと、スマートフォンに移行した人たちはやめないで課金してるんだな。ガラケーの人たちが飽きたのか、みたいに短絡的に考えがちですけど、母体が変わってるのを忘れています。スマホは増えてガラケーは減ってるのです。いまだにガラケーの人は

●お金が無くて月の基本料アップに耐えられない
●スマホに変えても難しくて使えない

という感じの人の比率がどんどん高まっているわけです。
まあ普通に考えて田舎のおじいちゃん、おばあちゃんが占める割合が高くなっているのではないかと。

スマートフォンユーザー比率は43.3%、女性比率の増加傾向続く【マルチデバイス利用動向調査】 http://markezine.jp/article/detail/18101

こちらのグラフをお借りしますと
18101_01

1年ごとにスマホへの移行が加速化されていて、このままのペースだとあと2年で50%超えそうですが、なんかその増加スピードが鈍りつつある。結局50%くらいの人はスマホにしたくてもできないのではないかと・・。

お金のあるユーザーはどんどんスマホに移行していているのに、スマホ全体のコイン消費は横ばい。つまり課金しなくなっている
残ったお金の無いガラケーの皆さんはそもそも課金してゲームなんてしないから減少

という風に見るのが妥当では無いでしょうか。スマホに移行したユーザーは、スマホでしかできないパズドラにはまっているが、パズドラはいままでの携帯ゲームのように過度な競争や、ガチャみたいに金さえ使えばバカでもいい格好ができるという要素が無く、無料でもしこしこ楽しめる。楽しみ方の足場というか価値観が全く異なる。提供側にとっては中毒者続出の大当たりの大儲けはできないが、広く浅くの中儲けはできる。

ここで以前書いたエントリーを掘り起こしてみた

スマホ時代になったら日本のSNSゲームは衰退するという私的な推測

まあ、「暇なときにやる → はまってきて課金する → キ●ガイのように課金する」という従来の単純なブラウザ型携帯ソーシャルゲームは、スマホの浸透によって終わりを迎える。だってスマホは暇なときにネットサーフできるし、というものでございました。半分当たって半分外れたという感じ。

ちなみにこのエントリーで最初に紹介している「日本のソーシャルゲームに追い風、日本はスマホソーシャルゲーム市場で世界を獲れる!」というインタビューの社長さんの会社はこうなっておりました。

gumiは7月末に官報で2013年4月期決算について10億円を越える赤字見通しが掲載されるようだ。別の関係者によると「最大で月次の赤字が3億円。海外の6つの拠点が合計で毎月1億円以上の損失を引き起こしたのが大きい」という。

http://www.asahi.com/tech_science/cnet/CNT201307290071.html

まあ、世の中と申しますのは、ずっといいときはございません。さらにいきなりドカンと来た時は終焉も早い代わりに、地道にコツコツ来た時は細く長くいけます。そしてもうひとつ。パクリだけで生きてきたところは、パクるものが無くなったときに死滅するのでございます。南無阿弥陀仏。

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