保育園落ちた、日本死ね → 死ぬべきは既得権益のみなさんだったよ

2016年3月25日

(勘違いして噛みついてくる方が多いので最初に書いておくと、「23区内の認可保育園の保育士さんもらいすぎ」という話ではなくて(むしろ優秀な人を確保するなら高給当たり前!!)、既得権益のために認可保育園の新規参入を阻害している既存の経営者とか団体ってどうよってことですので念のため・・!!あとガセとか言う方はわたしではなくてダイヤモンド社にどうぞ)

国会をも巻き込んで、どの先生が馬鹿なのかまで晒した「日本死ね」事件ですが、わたしは非常に良かったと思います。なぜなら、本気で日本が「少子化対策」というものに向かい合ったからです。賛否両論が巻き起こることで、いろんな事が浮かび上がりました。この「立場を変えると見方が変わる」的な話が非常に面白かったのでまとめます。

まずは「日本死ね」の前に書いたエントリー

保育所も利用する児童も増えているのに待機児童が増えているのはなぜか。そして沖縄の待機児童率が異常!

これにも書いたけど、待機児童は東京、埼玉、千葉、大阪、沖縄の5県。特に東京が壊滅的です。東京だけで日本の待機児童の34%を占めます。人口比では10.5%なのに待機児童の数はめちゃくちゃ多いのです。そして沖縄です。これを書いたときに、たくさんの意見を頂いたのだが、だいたい二分化された。

1 待機児童減ったと聞いて働きたいという人が増えて逆に待機が増えた

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保育所はこんな感じで増えてはいる

2 そもそも待機児童の数を厚生労働省は正式に把握していないか改ざんしている

ということなんですが、実際に保育所に預けたくても落ちまくっている人が多数いる以上、その人にとっては確率とかはどうでもいいわけです。保育園が増えようが、自分の子供が入れないなら意味ない。続いてこの問題についていろんな人が解析すると、どんどん違う側面が出てきた。悪いけど面白い。

保育園を作っても保育士の給料が安くてなり手がいない説

続いて吹き出してきたのが、保育士さんの給料が安すぎて、その割に非常にきつい労働なのでなり手がおらず、結果として保育園が増えない、待機児童が減らない説です。

現役保育士の「衝撃給与」暴露相次ぐ 「命を預かる仕事」が手取り10万円台でいいのか?

たしかに保育士さんの給料が手取りで10万円代ならなり手は少ないだろう。

11月2日には別の現役保育士が会見を行い、給与の低さや過酷な勤務の実態などを訴えた。会見によると、フルタイムで働く保育士の給与は、24歳2年目で手取り約11万4000円、28歳6年目で手取り約14万円ということだった。2017年度には6.9万人の不足が懸念される保育士。安倍首相は「待機児童」を一掃する策として「2年間で20万人、5年間で40万人分の保育の受け皿を一気に整備する」と話している。しかし保育士が増えなければ、子どもを受け入れられない。待遇改善は最優先課題をなるはずだ。

ここまで来て

「国は何しているんだ」「保育士さんの給料あげれば解決だ」

とばかり、民主党は「保育士さんの待遇を改善する」法案を提出・・・・

政府が待機児童対策で困っているようなので、具体策を出してみた

ほとんどの方はここまでで停止し、世論は老人に配布する3万円を子供に使えばいいのに的な風に向いてきた。「保育料をもっと払えば保育士の給料も上がるのに、自分の払う保育料は安いままで保育士少ないのはケシカランはないだろ」という話も。キャリアのかなり高い女性向けに高額保育の保育園作っても東京ならやっていけるなってそのとき思いました。

ここで誰もが想像もしなかったこんな事実が・・・

実は国は保育園に対してかなりの補助金を出していた

新規参入は断固阻止!!保育園業界に巣くう利権の闇
ダイヤモンドオンライン

2009年の記事ですが、いまでもそれほど変わっていないでしょう。体質の問題だから。

保育園には、認可保育園と認可外保育園がある。認可保育園は文字どおり自治体の認可を受けたもので、国や自治体から潤沢な補助金を受け取っている。国費だけでも、年間3000億円程度が認可保育園に投入されている。認可外保育園には、一部に東京都独自の補助金を受けられる認証保育園などがあるが、多くが補助金をまったく受けられないベビーホテルなどで、設置は自由だ。認可外保育園が全国で約7300なのに対して、認可保育園は約2万3000。さらに、認可保育園は、自治体による公立認可保育園と社会福祉法人などによる私立認可保育園に分かれ、その数は半々である。

ちなみにこの記事の出典を書かずにあたかも自分で調べた風に文章丸パクリのブログがいくつかありましたけどお里が知れますね。

認可保育園は認可外保育園がもらうことのできない巨額の施設整備費を受け取っているため、園舎は立派で、園庭も大きい。それでいて、月謝の平均は約2万円と安い。これも補助金のおかげだ。たとえば東京都では、私立認可保育園で約30万円、公立では約50万円を、0歳児1人当たりの保育費用として毎月補助している。だから、月謝が安いのだ。一方、都心の認可外保育園の多くは、雑居ビルで運営され、0歳児の月謝は6万~7万円かかる。これだけ差があれば、認可保育園には黙っていても園児は集まる。そして、園児が集まれば、それだけ多くの補助金が入ってくる。

国とか東京都はなにもしてないわけじゃなくて、ジャブジャブにお金を突っ込んでいる。認可保育園にね!!
園児が100人いたら、私立の認可保育園は月に3000万円もらえます。

東京都では、私立認可保育園で約30万円、公立では約50万円を、0歳児1人当たりの保育費用として毎月補助している!!!!

保育園の問題に詳しい、鈴木亘・学習院大学教授は、「東京23区の保育士の平均年収は800万円を超え、園長の給与は約1200万円。園長は都庁の局長レベルだ」と明かす。他の地域でも、地域の公務員に準じているという。

東京23区の保育士の平均年収は800万円を超え、園長の給与は約1200万円

あのう・・・・上の保育士さんの給料が安い話とあまりに違うんですが・・・・・どうも全国2万3000の認可保育園のうち、待機児童がめちゃ多い23区の保育士さんの給料(とくに40代以上/詳細は後述)は全然安くないらしい。ほぼ公務員に準じているレベル。ということは10万円代の給料でこき使われているのは7300という、認可保育園の1/3の未認可保育園の話らしい・・・地方で定員割れしていたら補助金も少ないからね。
(あとで教えてもらった幼稚園経営の人のブログみたら、いまから20年くらい前はさらに補助金が今の倍くらい出ていて当時から勤めている人たちはみんな800万以上あり、そういう人が多く残っている園では若い人の給料を200万円くらいにして低く抑えるのだそうな。保育士の平均年収は上がるが世代間格差と既得権益が物凄いという話でした。実名ではないので真偽は知らない)

ちなみに鈴木先生は安倍政権になってからこんな記事も書かれていました。
安倍政権によるマヤカシの「待機児童対策」 — 鈴木 亘

保育分野に関しては、自民党時代の族議員・業界利権政治に完全に戻ってゆくのではないか。安倍政権の清新なイメージとは裏腹に、民主党時代よりも、より悲惨なダークな状況になってゆく可能性が濃厚である。喫緊の課題である「待機児童対策」など、もはや完全に忘れられた存在になりつつある。

まあ↑の800万の保育士さんは役職ついた方かもしれない。ほかのソースも探しました。保育士さんの求職サイト。
将来どうなる?公立保育所と私立保育所の給与格差 最新データに注目!

認可保育所の保育士さんの年収平均 : 5,378,278円 練馬区の発表です。少なくないよね・・
ちなみに区の職員である保育士さんの場合は620万8,783円
私立でも 【社会福祉法人】40歳 保育士経験20年未満
年収平均 : 5,250,000円
(保育士.net 平成27年4月人材紹介事例より)
だって・・・・ちなみに日本人全体の平均年収は414万円で男性は511万円、女性は272万円(国税庁の発表)。で、上記リンクにもあるが、ここの給料は待機児童がめちゃくちゃに多い東京23区の例で、地方は年収で200万安いとのこと。東京の認可保育園は儲かってるんだな。だって満員で溢れて客が並んでるもんね。補助金ガポガポ、地方は満員じゃないから補助金が少なく認可でも給料はずっと安い。

危ない、危ない。民主党の法案みたいに、「保育士の給料を一律×万円上げよう」にすると、認可保育園の上の方の保育士さんの給料も上がって凄いことになる。

ではなんでこんなことになっているのかというと、さすがダイヤモンド・・・突っ込んでます!!!

これだけの利権や特権をやすやすと手放すわけがない。保育園業界は、団結して新規参入を阻止してきた。
認可保育園の新設は地方自治体が判断し、株式会社の参入など規制緩和は政府が決定する。つまり、あらゆるレベルで政治がかかわってくる。そこで、保育園業界は強い政治力を備えるようになった。
その代表格が保育3団体だ。日本保育協会、全国私立保育園連盟、全国保育園協議会連盟は強い政治力を持ち、厚生労働省の部会などにも参加している。加えて、23区の公立認可保育園は共産党系の労働組合の影響が強い。また、全国の他の公立認可保育園は自治労(全日本自治団体労働組合)の影響が強い。現在、全国の自治体で公立認可保育園を民間に委託する動きが相次いでいるが、これらの団体を背景に、組織的に委託反対運動を起こしているのだ。

自治労は民主党の支持母体ですよ。
つまりです。こんな美味しい認可保育園だから、今のように競争しなくても園児が行列をなしているようなままにしておけば、ずっと美味しいままでいられる。ここに新規参入が増えれば競争が激化して認可保育園の収支が圧迫されるから、新規参入を阻止している。ということらしい。

となるとですね・・・死ぬべきはこの方達じゃないのか!!??

中には極論で「補助金を全部廃止してその金を親に配れ」という説もあったが、別にお母さんは金だけのために働きたいわけじゃないのである。もちろん生活のために働くという方もいるが、自分のキャリアや生き甲斐のために働きたいという人も多い。労働人口が大減少している日本では、女性の就業率を上げないといけないわけで、そうでないと経済が回らないのです。
また、一律に配布だと、その金をパチンコにぶっ込む馬鹿夫婦もいないとは限らないでしょ。

従いまして、一番の対策は

規制緩和!!!

なのであります。政界から抜けた橋下さんが言っていたのはこれだったのね。ここまで調べてやっと分かったよ。認可保育園の参入障壁を下げて企業が参入できるようにしたり、既得権益をバックに新規参入を妨害している団体を骨抜きにするしかない。いまこそ安倍ちゃんはリーダーシップを発揮してもらいたいし、週刊文春もゴシップばかり追いかけてないで

保育園問題、死ぬのは奴らだ

という特集記事をお願いします!!!

Twitterで高須先生の「ダーリンは70歳」攻撃が半端ない。読みたくてたまらないけどKindle版が出ないので、しかたなくこちらを先に買いました。やはりサイバラは天才や・・・!!!

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